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たるみアゴに腹プニの福山雅治…年を食っても「安定のカッコよさ」を強いられるイケメンの受難

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 最後に、キムタクこと木村拓哉(43)の名前を挙げておかなければなりません。20代で大ブレイクし、28歳で結婚してからもしばらくはラブストーリーの主演を張り続け、イケメンの代名詞にされていました。カリスマ美容師、パイロット、アイスホッケー選手、レーシングドライバー、総理大臣とコスプレ的な役どころに次々挑戦した後、2010年の主演月9『月の恋人~Moon Lovers~』(フジ)で、モテモテのやり手社長を演じて以降は、普通の会社員(からのホームレス)役を経て父親役もこなし、“何をやってもかっこいいキムタク”からは見事に脱却できました。趣味のマリンスポーツで盛大に日焼けしていた時期もあり、これからは顔に無数のシワが刻まれていくでしょうが、今後も俳優として活動していくならばそのシワは大いに活きてくることでしょう。

 福山に話を戻せば、いつまでも30代前半頃までと変わらぬイケメン枠におさめ続けること自体に無理があります。人間が年相応に老けていくことはちっとも悪いことではなく、むしろシミシワひとつないピンと張ったビニル肌の50代は不自然すぎてドラマや映画で使えません(ドラマや映画に出ない人ならどんだけビニル肌追求しても自由ですが)。問題なのは、イケメン枠に入れてきたタレントだって当然変化していくのに、その変化を見て見ぬふりしてイケメン役をやらせ続けることで、タレント自身が損をするということです。また、若々しさがなくなっても、枯れたイケメン、渋いイケメンの需要はありますゆえ、白髪やシワ推しにシフトチェンジしてくれたったいいのです。そのほうが白髪染めや滑稽なハゲ隠しよりかっこよく見えるかもしれません。そして恋愛モノのドラマ作品でも、イケメン枠というボックスから足抜けして、いろいろなタイプのかっこいい大人の男性像が描かれれば、その作品に興味を持つ視聴者は自然と増えるのではないでしょうか。

(犬咲マコト)

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