
高橋みなみTwitterより
高橋みなみの“肩書使用禁止”が話題だ。会見時に、AKB48に関する言及をしないよう報道陣に通達されたという。強い要請ではないものの、高橋サイドが元AKB48というくくりで扱われることを望んでいないのは確かなようだ。結果的に、どの媒体も元AKBという表記を使わないよう“配慮”した。こうした例は過去にも存在する。
「2008年に亡くなった飯島愛は、テレビではある時期から元AV女優という肩書に触れることが一切NGとなりました。本人は隠している素振りはありませんでしたから、むしろテレビ制作側が過剰な配慮をしてしまった結果といえるかもしれません」(芸能関係者)
肩書の使用禁止はテレビ業界ばかりでなく、出版界にも。
「小沢健二と小山田圭吾はフリッパーズギターを組んでいましたが解散後、ソロ活動をはじめた両者にバンド時代についての訊ねることは音楽ジャーナリズムではタブーとされていました。特に小沢側が強い嫌悪感を示していたようで、ある雑誌の表記ではフリッパーズ以前に組んでいたバンド名を用いた“ロリポップソニック改名バンド”といった異常な表記が登場したこともあります」(前出・同)
そのほかにもテレビや出版に共通した表記として、ロス疑惑の三浦和義が2008年に逮捕されると一部マスコミは“三浦元社長”の肩書を使用した。これは過去に三浦がマスコミ相手に名誉毀損の訴訟を連発し勝利したことを受けての対応だろう。腫れ物に触るような表記といえば、SMAPの稲垣吾郎が2001年に道路交通法違反と公務執行妨害で逮捕された時の“稲垣メンバー”もよく知られている。
高橋みなみの件も、本人の意向もあるにせよ、それ以上にメディア側の過剰な配慮がはたらいているのかもしれない。
(文=平田宏利)