「こういった発言から考えると同じ業界で働く年上の菊地との交際、そして若くしての結婚もうなずける気がします。染谷からすると、”なるようになって”いるうちに若くして結婚、父親になった感じなのでしょう。彼にとって恋愛は二の次で、仕事をとにかく楽しんでいる気がします」(同)
趣味が映画鑑賞・カメラと語る染谷にとって今の仕事はまさに天職。子役時代から合わせるとおよそ60本以上もの映画作品に出演し、2013年にはショートフィルム『シミラー バット ディファレント』で監督デビューもしている。
「凄く落ち着いた雰囲気がありながら”遊戯性”があるのも染谷の魅力の1つです。型にハマった演技ではなく、ミュージシャン的なノリの演技をするさまから、樋口尚文監督は染谷のことを『ジュリー(沢田研二)とかショーケン(萩原健一)みたいな人』とベタ褒めしていました。染谷はこれについて『単純に計算できない人間だから感覚的にやっているだけ』と謙遜していますけど、感覚で監督が求める以上の演技ができるのは年間300~400ほど映画鑑賞するほどの映画オタクなのも関係していそうです」(同)
メジャーな作品で主演を張る一方で、マイナーな単館作品にも出演するのは映画へのリスペクトだったり、真に映画を愛しているからなのだろう。映画を愛し、そして映画に愛された染谷。公私ともに順風満帆な道を歩んで、貫録すら漂い始めているが、まだまだ伸びしろが期待できる年齢なだけに、これからどれだけ深化していくのかが楽しみだ。
1 2