読者の皆様、テレ川ビノ子のテレビレビューをご覧いただきまして、毎度ありがとうございます。早いもので、「messy」サイトでレビューを開始させていただいてから、今回で第30回目を迎えることができました。今後とも大好きなテレビを勝手に応援し、番組を観て感じたオモシロ感を伝えていけたらと思いますので、よろしければ覗いてみて下さいませ。
では、今回もレビューへ行きましょう。フジテレビで放送されているお昼の看板長寿番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』では、7月頃からMCを務めるタモリの出番がだいぶ減ってしまっている。オープニングコーナーには毎回登場するものの、CM明けの次のコーナーではタモリの姿は画面から消えてしまうのである。曜日レギュラーの誰かがMCを担当したり、あるいはMCを特定しない状態でタモリ不在のコーナーが始まるのだ。
『いいとも』内で“はしゃぐタモさん”を見るのが好きな私にとっては、残念な構成である。まぁ、タモリ不在については番組的にいろいろと理由があるのだろう。いちファンとしては、体力的な面でタモさんにあんまり無理させてはいけないなぁと思いながらも、“はしゃぐタモさん”が見たいので、10月あたりの番組改編期頃に「また何か新しい動きがあるのでは?」「タモさんの出番が増えたらいいな~」と、淡い期待をしている。
とりあえず、お馴染みの「テレフォンショッキング」のコーナーでは以前と変わらずに、タモさんとゲストのトークがガッツリ聞けるので、そこで“タモリ堪能タイム”を確保することができる。その日のゲストによってタモさんの弾け具合は変わったりもするが、9月18日に訪れたゲストのベテラン女優・中村玉緒とは相性がいい感じで、楽しそうなタモさんを拝めた。
パチンコとコッペパン
タモさんはゲスト紹介の時点ですでに楽しくなっていたのか、ニヤけた顔で笑い出しそうなのを堪えつつ「今日のゲストは中村玉緒さんです、どうぞ~!」と呼び掛けた。小走りで丁寧にお辞儀をしながら登場した玉緒さんは、タモさんとの再会によほど感激しているのか「嬉しゅうございます~♪」と乙女のようなはしゃぎ方をしていた。74才だというのに、そんじょそこらの若い女子よりもピュアさを放っていてカワイイ!
芸歴60年という長いキャリアがありながら、偉そうな感じはまるでなく、スタジオに並べられた沢山の出演祝いのお花に深々とお辞儀をして、玉緒さんは感謝の意を表していた。感情が高ぶったのか、いつもの「いぐぉほははは~」という笑い声が漏れて、タモさんは「待ってました!」とばかりに「おぐぉほははは~」と“玉緒モノマネ”を炸裂させ、二人一緒に「ぐぉほははは~」していた。楽しそうな二人を見て私も嬉しくなった!
玉緒さんはバラエティやトーク番組で見かける相変わらずのハイテンションで、登場からスタジオの空気をバッチリ掴んでいた。彼女はバラエティでは出オチみたいな感じで、自らの笑い声だけでみんなのハートをワシ掴みできる貴重な女優さんである。本業の女優としても演技が素晴らしいのに、図らずも笑い声が武器になってるってスゴイ~♪ しかも、その笑い声をマネされても嫌な顔ひとつせず、もっと笑ってくれるところがありがたい。
玉緒さんは大のパチンコ好きで、休日はパチンコ三昧らしい。近所のパチンコ店は朝10時から開店するので、9時半から並んで待っているそうだ。パチンコに夢中になっても12時にはしっかりお腹が空くという玉緒さんは、朝の段階で、家からパチンコ店へ向かう道すがらにあるコンビニでコッペパンを購入し、ハンドバッグに詰めてパチンコ店に出陣するそうだ。「ハンドバッグにコッペパン!?」違和感ありまくりだけど、玉緒さんなら何でもアリ! エコバッグでもコンビニ袋でもないところが“女優・中村玉緒のこだわり”みたいな!?
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