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男性社員の制服は女性社員が洗濯するもの!? 女性たちの“ブラック企業”体験談

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Photo by Thanh Liên from Flickr

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 近年、取り沙汰されることの増えた“ブラック企業”問題。会社に月100時間以上の違法な残業を強いられたり、長時間労働の証拠隠滅のため勤怠管理を偽装したり、セクハラ・パワハラの横行など、内容もさまざまです。

 こうした事態を防ぐため、昨年5月、労働基準法に違反する企業の公表基準を変更し、一定の条件が揃えば行政指導だけでも社名を発表するよう各労働局に通達しました。しかし、新基準によって社名が公表されたのは現時点で今年5月に1社のみです。

 このことについてネットでは「ブラック企業はもっとあるはず」「きちんと調べてほしい」との指摘が相次いでいます。実際、働く女性からも「以前の職場がブラックだった」「自分の会社がブラック企業なのではと思うことがある」との話を聞くことは珍しくありません。そこで今回は、女性たちの「ブラック企業体験談」をご紹介します。

■毎月4日間は軟禁状態

「もともと忙しい業界だとは知っていたが、毎月3~4日ほど会社に缶詰でお風呂も入れない時期があるのはツラかった。トイレの便座に座っただけで眠ってしまうほど、疲労がピークに達していた。会社の人たち全員がそんな感じだったので、感覚が麻痺して『これくらい働いて当たり前』と思っていた時期もあったけど、こんな生活をずっと続けていたら体を壊すと気づき、退職した」(元広告代理店勤務/30歳)

 広告・出版業界は忙しいとは言われていますが、実際かなり過酷な様子。家に帰れないことが当然の環境だと、それが普通になっていくのが恐ろしいところです。

■仕事のストレスで妊娠できず?

「朝7時に出勤して、帰りは0時。休みは日曜のみの会社に勤めていた当時、妊娠を希望していたがなかなか授からず、退職した途端に妊娠した。他の元女性社員たちも同じだったようで、『この会社にいたら一生妊娠できない』と言われていた」(元営業職/29歳)

 ストレスや疲れは妊娠に大きく影響すると言われています。働きながら妊活をしていて、なかなか成果がでないという人は、転職や休職を検討してもいいかもしれません。

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