ねえ、自分の精子を見てみない? と友人のホモくん(20代、ゲイ男子)に声をかけ、精子観察キット「TENGA メンズルーペ」を手渡し、そのついでに「精液・精子談義」に花を咲かせた模様は先週お伝えしましたが、今週は実際に精子を自分の目で見てもらいます!
ホモくん「まずパッケージを開いて、中から精液採取用のプラスチック製カップとスポイトを取り出す。で、説明書の手順に従ってカップを広げて、その中に射精! 何をオカズにしたかはナイショです(笑)。その後、5分ほど放置して……」
ーーなんで放置するの?
ホモくん「ドロッとした半固体状の精液が時間が経つと液状化するから、採取・観察がしやすくなるんだって。でも、待っているあいだも忙しい。ルーペレンズとプレートをスマホにセットしなきゃいけないから。ルーペレンズをスマホのフロントカメラの中心に来るようにセットするのが、意外とむずかしくて……。こんなモタモタしてたら、精子の活動が弱まってしまうんじゃないか、死んじゃうんじゃないかと気が気じゃなかったよ。なんとかセット完了して、ビデオモードにできたんだけど、さっきまでエロ動画を見ていたスマホで精子を見るって、なんともいえない不思議な気分になったよ」
ーースマホ、万能すぎ(笑)。
ホモくん「カップのなかに射精した精液から、スポイトで少しだけ精子をすくうんだけど、量が多すぎるとボヤけてよく見えないんだって。これぐらいかな? いやいや、さすがに少なすぎじゃね? と思いながら量を調節。俺は精液好きのホモだからこういう作業もイヤじゃないけど、ノンケで妊活目的だったら気が重くなるかもね。で、やっと観察の準備が整ったわけだけど……」
ホモくん、自分の精子を見る
ーー見えた? どうだった?
ホモくん「それが、ピント合わせるのが至難のわざ! スマホの機種にもよるんだろうけど、むちゃくちゃ手間どったよ。精液がこぼれないように位置を微調整して、部屋の明かりを一点に集中させて。まるで太陽の黒点を探すような。いやいや、望遠鏡で月面のクレーターにピントを合わせるような。暗闇のなかこんな作業をしてると、理科の実験を思い出してノスタルジックな気持ちになっちゃった」
ーーエロの要素、皆無だね。
ホモくん「ほんとだよ~、精液大好きな俺でも集中力が高まりすぎてエロが入り込む隙がない! そうやって明かりとピントを調整しながら格闘していると……やっと見えた! 『あっっっっ、これ精子だ!!!!』って思わずひとりで叫んじゃった(笑)。たくさん動き回る……いや、泳ぎ回っているっていったほうが適切かな。俺の精子、すげー元気! めっちゃ動いてる!」
ーー自分の身体で造られたものが、自分の身体を離れて元気に動き回っているって、不思議な感じ。
ホモくん「チンコが男にとって“息子”なら、コイツらは何ていえばいいんだろうね。動きに意志が感じられるんだよ、やっぱり卵子を求めているんだろうな。ほんと神秘的で感動した。小学校のとき学校の先生が、『紙に鉛筆の先でチョンと丸を書いたぐらいが、卵子の大きさです。精子は人間の目には見えない大きさです』って話してくれたのをなぜか覚えてるんだけど、先生~、いま俺その精子を目で見てますよ~! これが人間になるのですね!」
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