もうひとつ。以前のイメージを払拭しようと、本人たちも理解できないようなストーリーを設定して仕切り直すアイドルもいます。デビューしたての5人組CIRCUS CRAZYは1000年前に滅びたナントカ王国を再建すべく活動している人たち。うち2人は2013年にデビューしたLC9というグループ出身です。
ナタで仲間をぶった切る、という衝撃のPVでデビューした彼らは暴力系アイドルとして名を馳せましたが、当然うまくいくはずもなく。結局、日の目を見ないまま解散し、うち2人がCIRCUS CRAZYになったのです。ところが、このナントカ共和国という設定がかなり難解で、いつまでモツのやら? 無理な設定が破たんするのはK-POPアルアルなので、仕方ないのですが、早く無駄な神話から解放されてほしいものです。
日々量産されるアイドルですが、やっぱり、タレントの数は限られています。“当たり”が出るまで手を変え、品を変え、永遠にシャッフルされ続ける彼ら。それを生ぬるく見守るのもK-POPの楽しみどころなのです。
佐々木薫:集団脱走後、新たな名前で出発したアイドルグループに、「アモーレ」と叫びたいアラフォーK-POPファン。
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