そこで、SMAP含めた他グループのリーダーたちはどうなのか、ジャニーズ内の“リーダー論”を見てみよう。SMAPのリーダーとして番組進行やコンサートMCをこなす一方、多くの番組MCを務める中居正広は、リーダーの心掛けとして、常に何がベストなのかを考えているとのこと。“オレについて来い!”というリーダーではなく、みんなにとって何が一番良いのかということを考えていると自論を語ったことがある。
「『なんやかんやで中居君が一番愛されてる気がする』『中居君のリーダー力が半端ない』『SMAP以外でもあんなに活躍できるのってスゴイよな』と、ファンからだけでなく同じタレントからも絶賛される中居ですが、褒められる度にリーダーとしての仕事は何もしていない、なんて言うんですね。でも、これは大きな謙遜。MCを務める時には自分が言うことをノートにびっしり書いて準備したり、番組をスムーズに進行させるために、ディレクターをはじめいろんなスタッフを気にかけているんですよ」(同)
そして、ジャニーズの中のリーダーとして忘れてはいけないのが、TOKIOリーダーの城島茂。お年寄り扱いされたりいじられたりして、リーダーっぽい存在では決してないが、メンバーからの信頼は絶大で、楽曲の作詞作りに困ったら必ずリーダーに相談しているという。
「実は城島君もじゃんけんの結果でリーダーになったんです。ただ、城島君がリーダーになった頃はマネージャーもいなかったので、事務所との連絡や衣装の手配などを城島君がやっていました。もともと根が優しくて怒ったりすることはないですが、松岡君に『お肉だけじゃなくて野菜も食べなさい』って注意したり、長瀬君の爪を噛むクセを叱っていたそうです」(同)
リーダーらしさを見せることのない大野や城島と、周囲を気を配ってまとめる中居。リーダーとしての在り方は違うが、カラーの異なるグループが様々な場所で自分たちの活躍の場を広げているのは、彼ら“リーダー”のおかげかもしれない。
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