プロジェクトYSJ 出張報告書【5】
先日発足した「プロジェクトUSJ(夢子に精神科を受診させる)」の続きですうつ。これまでの報告については、こちらをご覧いただきたいうつ。
うつりん「前回、ゼブラフィッシュという実験に使われる魚もうつになる話しをしたうつね。動物もうつになることが、最近わかってるんだうつ。飼育されてるチンパンジーには、ヒトと同じようなうつの症状を見せる例がたくさん報告されてるうつよ。
言葉をしゃべれない幼児や認知症患者の精神疾患を診断する方法からチンパンジーのうつ病を診断する方法を開発して、世界で初めてチンパンジーのうつ病について調査を行ったアメリカの大学があるんだうつ。その研究グループが発表した論文には、ネグラという、うつ病と診断されたチンパンジーが紹介されてるうつよ。はい、これがネグラさんの様子うつ」
夢子「なんか胸をえぐられるような様子だね~。毛布被ってうつむいてる! 目が悲しそう!」
うつりん「チンパンジーは本来社会性の高い群れで暮らすんだけど、ネグラさんは、実験動物として1年半ものあいだ、仲間から隔離されて1頭だけで暮らさなきゃいけなかったそううつ。その結果、重いうつを発症したと見られているうつ。
研究グループが調査を始めた当初は、ネグラさんは幽霊のようだったそううつ。ほかのチンパンジーが毛づくろいし合ったり遊んだりしてもネグラさんは決して輪に入ろうとはしないし、無表情で、食べ物もたべず、いちばん遅く起きて、いちばん早く寝ていたんだってうつ。研究者たちは最初ネグラさんがこのまま死んでしまうんじゃないかって心配したけど、最近は少しずつ回復してきているそううつよ」
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