6月8日に、ミニアルバムとツアーDVD&Blu-rayを同時リリースしたKinki kidsの堂本剛(37)。そのPRも兼ねて、6月11日に放送されたバラエティ番組『IPPONグランプリ』にゲスト出演するなど、メディア露出が増えている。発売中の雑誌『テレビガイドパーソン』(東京ニュース通信社)では表紙を飾り、1万字のロングインタビューにも応じた。ジャニーズアイドルとしてだけではなく、ソロアーティストとしての音楽への熱い思いが全編にみなぎるそのインタビューで、最後に触れたのは、ジャニーズ事務所代表・ジャニー喜多川さんのことだった。
ファンの間では、剛といえばジャニーさんの「スペオキ(特別なお気に入り)」、いや「永遠のスペオキ」とまで呼ばれる絶対的存在。ユニットを組む堂本光一(37)や、他の所属タレントへのジャニーさんの態度と、剛へのそれはまるで違うともっぱらだった。非常に有名な話では、「ジャニーさんはいつもポケットに滋味深いホタテの乾燥貝柱を忍ばせている。それを分けてもらえたらスペオキの証だが、堂本剛は1つだけでなく一袋まるごとわけてもらった」「ジャニーさんの自宅にて、堂本剛はテーブルに足を乗せてリラックスしていいよと促されそのようにしたが、光一も同じようにしたところジャニーさんは『YOU、その汚い足、のっけないで!』と光一に憤慨した」などなど。
また、週刊誌によって、ジャニーさんの住居がある都内の高級タワーマンションに、剛も住んでいることが発覚。しかもジャニーさんがもともと所有していた部屋を剛に譲り名義変更したのだという。これを“すさまじい寵愛だ”と、まるで愛人めいた存在であるという論調で報じられたことに、相方の光一は「ジャニーさんは愛情にあふれている人。どこからどう、話が出てきたのか……」と反論していた。
このように、しばしば話題となってきた剛とジャニーさんの関係だが、『テレビガイドパーソン』のインタビューで剛は、ジャニーさんを「同類」だと評する。インタビュー最後に記者が「本誌恒例の『気になるPERSON』を挙げてほしい」と促したところ、「常々気にしているのはジャニーさんかなぁ」と話し出した剛。いわく、ジャニーさんはかつて剛に「僕が(クリエーターとして)創造することを誰も分かってくれたことがない」とぼやき、その際にジャニーさんを励ましながら「同類なんだな」と実感したという。また、10代の頃からジャニーさんと仕事をする中で「大人でもこんなんび純粋な目をして生きている人がいるんだ」と衝撃を受け、「俺もこんなに素直な大人になりたい」と感じたそうだ。そして「彼の言うエンターテインメントを実現できる人間になれば、ジャニーさんを喜ばせてあげることができるな、と思った」という剛。なんという孝行息子か……。剛にとってジャニーさんは良き理解者であるが、もしかするとそれ以上に、ジャニーさんにとっての剛こそが良き理解者であるのかもしれない。