一連の報道には、ネット上でいくつか疑問があがっている。まずは、「ユチョンは兵役中じゃないの?」「そんな簡単に外で遊べるの?」。ユチョンの場合、2015年8月から兵役に就いたものの、喘息持ちであるため体力を遣う部隊所属にはならず、自宅通いで週休二日制の江南区庁舎勤務。事実はどうあれ遊興酒店に出入りすることは可能だろう。しかし提訴の正誤は定かではないが、すでに韓国世論では兵役中に遊興酒店へ出入りしたこと自体に厳しい批判を浴びている。
次に「遊興酒店って何?」「日本の風俗みたいな場所でしょ? なのに何でトイレで襲うの?」。“遊興酒店”とは、日本でいうところの“キャバクラのような風俗店”とされている。というのも、表向きは女性従業員が男性客の隣に座って接待をする飲酒店であるが、チップを渡しトイレなどで性接待が行われることもあるとのこと。
そして、17日よりいくつかのニュースサイトで取り上げられている「最近のパク・ユチョン事件に対するDC JYJ ギャラリーの立場表明」という記事にも疑問が集中している。同記事には「2016年6月17日付でキム・ジェジュン、キム・ジュンスの2人だけを支持する。社会に物議をかもしたパク・ユチョンを非難し、今後彼と関連したすべての活動やコンテンツを徹底的に排斥する」「パク・ユチョンが性を商品化するところに出入りした以上、ファン層が彼を支持することは出来ない。過去13年間の信頼とファンたちの青春を踏みにじったパクユチュンに深い失望と怒りを表わす」などと記載されている。しかし、日本のファンからは逆に、「DC JYJ ギャラリー……お前ら誰だ?」「なんか偉そう」「初めて聞いたけど、自分はすごい人だと思ってる勘違い感がすごいですね。はいはい」と非難の声が殺到している。
“DC JYJ ギャラリー”とは、ファンカフェと呼ばれるファンコミュニティ。ファンカフェ自体は、韓国芸能界において公式ファンクラブの次に勢力のあるファン組織ではあるが、ひとつのアーティストに対して何個も存在しており、今回注目を集めた“DC JYJ ギャラリー”は日本のファンまでは浸透していないようだ。
日本にも熱狂的なファンの多いユチョン。ネット上には「ユチョンを信じている」「長年のファンだけど暴行の可能性はないと思うわ。ほとんどの場合過去に関係を持っていた女性が攻撃するための口実に使われることが多いのよ」「こんな時こそユチョンの笑顔を見よう」とファン同士が励まし合いながら、どうにか冷静を保ち事態を見守っている状態だ。彼女たちの信じた気持ちが、踏みにじられないと良いのだが……。
(夏木バリ)
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