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YOUが博多大吉とはしゃいでいるうちに、一品出来上がる料理番組があった

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 YOUと大吉使者に「最終回ですよ~!」と、たしなめられると、栄養大臣は「大吉さんのおっしゃる通り、アボカドは果物なんです」と、すぐに持ち直していた。ゆるいな~、大吉さんを「ダイスケさん」って呼んじゃったNGのところもそのまま使っちゃうんだなぁ。ちなみに栄養大臣の解説によるとアボカドは「血液をサラサラにするオレイン酸、ビタミンEやβ-カロテンが豊富で究極の美食材とも言われている」とのこと。女性の味方食材ですね! と、一悶着のあと、無事にアボカドが今回の食材に採用された。

 お料理タイムに入ると、“野菜の国の調理大臣”に扮する佐藤俊介シェフの指導のもと、アボカドを調理するYOUと大吉使者。カットされたアボカドが入ったボールの中に、レモンを“小さじ1”入れるところ、計量スプーンも使わずビンからドボドボ大量に投入してしまう“適当大好きYOU”が降臨。まさかのドボドボ感に「わぁっ! わぁっ!!」と声高に焦る大吉使者に対して「無かったことに、ねっ♪」と、イタズラ顔でご機嫌なYOUなのであった。ややビチョビチョになったアボカドのディップであったが、調理大臣が味見してみると意外にも、大量のレモン汁が邪魔することなく美味しくなっていた。ゆ、ゆるい~! ゆるミラクル~♪

 別メニューの「アボカドとえびのソテー」の調理時には、フライパンから美味しい香りが漂い始め、次第にモクモクと上がる香ばしい煙をご利益があるかのごとく一生懸命に自分の方に煽って堪能するYOUと大吉使者。ちょっと~、ここは、お寺でも神社でもないよ~! 調理大臣も調子に乗って、その香ばしい煙を自身のツルピカな頭に煽っていた。YOUも、それを手伝ってツルピカ煽りしていた。「髪の毛が生えますように♪」ってか? こんな料理番組ってあったっけ!? 出演タレントだけじゃなく、講師の先生方まですこぶるノリがイイ! この番組ならではの抜群なチームワークを見た気がした。

 番組の最後では、いつもメロドラマみたいな寸劇をして終わっている。今回は最終回ということで、YOUと大吉使者の別れがテーマになっていた。大吉使者は、

「僕は越えてはいけない一線を越えてしまいました……」
「(アボカドという)野菜以外のことを教えてしまいました……、これは野菜の国の掟を破ったことになります」

 と、切なそうに語った。離れたくないと必死に引き止めるYOUを、「野菜がいつでもあなたのそばにいてくれますよ……」と、優しくなだめ、かっこよく立ち去る大吉使者。悲しみに打ちひしがれ崩れ落ちたYOUは、不自然に床に落ちていたこの番組の料理テキスト本を手に取り「二人の想い出の……」と、大吉使者と過ごした料理の日々を回想した。やるね! 番組テキスト本の宣伝に抜かりなし! そして大吉使者を想い「アタシ! 野菜と生きていくからぁ〜!」と迫真(?)の演技でラストシーンを迎えるのであった。まさかの昼ドラも真っ青である。本気っぽく真面目にふざけるYOUの真骨頂を目撃することができた。

 料理番組にはおそらく起用されなさそうなイメージのYOUと、人気コント番組を作った『祝女』スタッフによって、なんとも自由で楽しい“新しい料理番組の夜明け”みたいなものを見させて貰った気がする。違う業種の番組を掛け合わせた時には、予測のできない新しいパワーが生まれるのかもしれない。それが“吉と出るか凶と出るか”は、やってみないと分からないと思うが、今回の番組に関してはまさに“大吉”だったのではないかと思うのであった。

■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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テレ川ビノ子

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