
目が釘付けになる「変」Tシャツ! EXO「Growl」YouTubeより
韓流の裏も表も知っているスペシャリスト3人がリレー形式で、とっておきの極秘ネタから、先取りしたい注目スターまでをこっそり教えます。
これまで幾度も、韓流スターやK-POPアイドルの撮影に立ち会ってきましたが、衣装やスタイリングで腰を抜かすことはいまだにあります。韓流の“神”とお呼びしたいY様も例外ではありません。数年前にあるテレビ局でY様を起用した視聴キャンペーンを実施したときのお話です。
「ソウルで数編のCM撮影をしたんです。専属スタイリストさんにお願いして、衣装のひとつとしてタキシードとボウタイを用意してもらうことにしました。でも、前日に衣装チェックに行ったら、ボウタイがないんです。必ずないと困るので、スタイリストさんに再度確認したら、なんて言ったと思いますか? 『韓国にはボウタイがないんです!』って。空いた口がふさがりませんでした」(テレビ局関係者)
うっかり忘れたにしては、あまりに堂々とした釈明に、思わず「韓国ってそういう国なんだ」と納得してしまいそうですが、ちゃうちゃう! あれだけドラマや映画賞の授賞式が頻繁にある国でボウタイないってありえます? 着けてる男優、いくらでも見たことあるし! あれ、密輸入品だったの? ボウタイひとつの言い訳を国家レベルで語る凄腕テクに目眩いがしちゃいます。Y様クラスでこうですからね。
たしかに、スタイリストにお願いした通りの衣装が現場に揃ってたことなんて、これまで100%なかったですね、個人的な経験からも。リクエストしたい服の写真を切り抜いて「コレとコレをお願いします」と指定しても、それとまったく違うテイストの服は腐るほどあるのに、肝心の服はない、なんてことはしょっちゅうです。あれには毎回、狐につままれた気分になります。
Y様とかつて同じ事務所に所属していた俳優のS・Jのときも衝撃を受けました。その頃にはこちらもだいぶ学んでいて、ややこしい注文をすると先方にも伝わりにくいからと、シンプルに「びしっとした揃いのスーツを2組ほど」とオーダーしました。これなら目をつむってもできるはず。スタイリング検定では初級レベルですよね。
なのに、なのに……。当日、目の前のラックにあるのは、いろんなスーツのバラバラなかけらでした。びみょ~に色や柄が異なるジャケット、パンツ、ベスト。上下揃っているものがひとつもありません。むしろバラバラにして持ってくるほうが難易度高くないスかね? あえての「はずし」テク披露? いえ、ただ単に揃ってないだけです! まさか、この国にはスーツもないのか?と頭を抱えざるをえませんでした
ブランドでかロゴがスターの証
衣装についての事前のやりとりはいったい何だったんですかい?と詰め寄ったところで、当のスタイリストは「それが、何か?」みたいな涼しい顔をしています。まったく、のれんに腕押し状態で、真面目に怒っているこちらのほうがアホに思えてきます。
韓流スターも数多く撮影してきた某有名スーパーフォトグラファー(Y様を撮ったこともありますね)がこう話していたのを聞いたことがあります。
「僕はね、そういうときはスタイリストさんにお金を渡して『買ってきて』とお願いすることにしてる」
なるほど、たしかに事態を収拾する一番クレバーな策かもしれません。なにせ相手は少々の文句ではテコでも動きませんから。
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