7月11日スタートの連続ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)にて、自身初の月9に出演する菜々緒(27)。菜々緒といえば、これまで悪女役を演じることが多かったが、今回は“脱悪女”。ドラマのクランクインを伝えたInstagramの投稿には、「雰囲気違う!」「髪巻いてる!」「大人な菜々緒」と、役に合わせた柔らかい雰囲気のヘアメイクを施した姿にファンから驚きの声があがっている。
菜々緒といえば、黒髪ワンレングスロングヘア。メイクや衣装も相まってクールな印象が強い。しかし、グラビアアイドル時代や、2009年に初めてレギュラーモデルとして起用された雑誌『PINKY』(集英社)、2011年から専属モデルを務める『GINGER』(幻冬舎)に出始めた頃のイメージはまるで違っていた。当時は両雑誌のいわゆる“赤文字系”な雰囲気に合わせ、今回のドラマの役に近い、柔らかくて優しげな女性らしさを表現するヘアメイクが多かった。良く言えば“男ウケ良し”、悪く言えば“量産型”である。その後少しずつ辛口に変化し、バラエティで毒舌披露がウケたこと・ドラマでの役柄もあってクールな悪女路線にシフト。では今回、月9仕様の量産型風ヘアメイクを施したことで昔懐かしい雰囲気になったのかというと……明らかに20代前半の頃とは様子が違う。
もちろん、トレンドの変化や本人の成長もあるだろうし、メイク技術も日々進化している。20代前半と後半で「全然変わらな~い」なんて女性もそういない。しかし、菜々緒の場合、いわゆる「老けた」とか「大人っぽくなった」というレベルではなく、別人かと二度見してしまうほどの変化がある。少なくともInstagramにこれまで菜々緒が投稿してきた画像を見る限り、以前に比べておでこがつるっと丸く膨らみ、鼻の付け根も明らかに高くなっている。顔全体に凹凸が生まれ、西洋人のような立体的な顔立ちに変化したことで、彫りの深いアジアンビューティな顔が完成しているのだ。
美容整形外科では、一般的に鼻筋を高くする場合、一緒におでこを膨らませるのが主流だ。鼻を高くする際、おでこよりも鼻の付け根が高くなってしまうと、まるで爬虫類のような不自然な印象を与える顔になることが多い。これが属に言う“アバター顔”である。鼻を高くする分、額にも高さを出すことで、顔全体のバランスが取りやすくなり、アバター顔を避けるだけでなく目の彫りを深く見せることができ、立体感が生まれるということだ。
ちなみに、菜々緒がInstagramにて定期的に施術を受けていると明かしている「小顔矯正」だが、それ自体の効果は疑問符がつく。というのも最近、消費者庁が「効果が持続するという合理的な根拠はない」として9つの業者に対して措置命令を下しているのだ。もし菜々緒フェイスに憧れ、今の彼女の顔に近づきたいという読者の方は、効果の持続しない小顔矯正にせっせと通い詰めるよりも、清水の舞台から飛び降りるつもりで美容外科の門を叩いたほうが早いかもしれない。ポイントは“おでこ”と“鼻”の高さだろう。
(夏木バリ)