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オナニーの仕方って人から習うものなの? 人の数だけあるオナニースタイル

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 後者の一例は、ディルドを床に固定しての騎乗位オナニー。それ、AVでよく見るやつ~。M字開脚でスクワットしながらディルドを出し入れって、筋トレ的には有効でしょう。でも、太ももにたまる乳酸菌のほうに意識を奪われ、快感を覚えるどころではなさそうです。これは「見ている人のためオナニー」であって、自分のためのオナニーではないのです。男性のファンタジーを内面化して、「それが私の快感」と思い込むのは邪道です。同様に、「精液ローション」も発想そのものが気持ち悪いです。

 こうした「間違ったオナニー」のほかにも、次から次へとエクストリームなオナニースタイルが繰り出される本書ですが、読んでいるうちに何が正解で何が間違っているのか……どんどん混乱してきました。

 たとえば、「擬似中出し」。シリンジ(針の付いていない注射器)にローションを仕込み、それを膣内に挿れて、精液に見立てて射出する……って何が楽しいのか私にはさっぱりわかりませんし、それこそ男の「中出しで女は悦ぶ」願望を押し付けられているだけだ、と思いたい。

 のですが、アダルトグッズ業者さんたちと話しているとき、「女性ユーザーから、ローションを精液に見立てて擬似中出しできるバイブがほしい!」というリクエストがたまに届く、と複数の人の口から聞いたことがあるのです。

人からとやかく言われるものではない

 かつてそういうバイブが販売されていたこともありますが、まったくもってステキなものではなく、いまの女性の感覚に添ったデザインではありません。そもそもメーカーにわざわざリクエストをしてくるのは、とてもとてもコアなユーザーで、一般的な嗜好ではないため、実際に要望に応えて商品化するのはむずかしい、とのことでした。

 他人から見たら極端で現実的でないスタイルでも、その人が「それこそが気持いい」「それでないとイケない!」のであれば、それは間違いではない……そう思えてきました。同書で紹介された「擬似クンニ」はコンニャクを男性の舌に見立てて股間に這わせるというスタイルでしたが、クンニ好きでその感覚をリアルに再現したいあまり、牛タンを買って試してみた女性も私は知っています。これはちょっと衛生的にアウトのような気もしますが、そこさえ気をつければ、他人から「それおかしいよ!」と否定されるものではないということなのでしょう。

 女性の数だけ、オナニースタイルがある。そして、それはどんなものでも、尊重されなければなりません。「私ってヘンなの?」「やり方が間違っているのでは」などと思わず、気持ちいいなら自分の気の向くままに愉しんでいいのです。

 私はラブグッズこそ使いますが、自分のスタイルはとことんオーソドックスなのだなと実感しました。同書で紹介されていたスタイルで唯一、「これやってみたい!」と思ったのが、「ローション綿棒」です。綿棒の先端にローションをたっぷりまぶして、敏感な部分を愛撫する……地味だなぁ。でも、絶対にイイはずです。セックスで相手を攻めるときにも使える小ワザだと思います。ローションさえ持参すれば、ラブホでも手軽にできますしね。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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