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棒演技とベタベタ演出、突然のエアギター『せいせいするほど、愛してる』は尋常じゃないコントドラマ!!

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 さて、エアギターの後もだらだら物語は続き、とりあえずラストでストーカー男から未亜を守った海里は「こいつは俺のものだーーーー!!!!」と絶叫、二人は熱いキス。展開が早いようにも思えるが、いやいや90分、地獄のように長かった。第二話では海里を蹴落とそうとするライバル会社の男(中村蒼)が登場したり、最終回までいろいろと障害が立ちはだかるんだろう。ちなみに海里は既婚者だが、妻は病院で寝たきり状態という設定。今にも死にそうなその妻の役(?)が、“愛人キャラ”でお馴染み橋本マナミ。このドラマ、徹底してギャグなのだ。たぶんスタッフは金をかけたコントを作りたかったんだと思う。

 そんなコント番組に全面的に協力しちゃったティファニーアンドカンパニージャパンインクさん、本当に良かったんだろうか。正直、この作品を全話観たところでティファニーだのマノロブラニクだのを「欲しい!(キラキラ)」なんて熱望する人は増加しないだろうし、へたしたらブランド価値を下げるだけのような気さえするが。第二話の予告では東京湾上をクルージング中の様子も見られ、キラキラ輝く夏の恋、金持ちで若い美男美女、素敵、憧れちゃうッと言わせたいのかもしれないが、やっぱりギャグにしか見えない。素晴らしいのは主題歌の「薔薇のように咲いて 桜のように散って」。歌は松田聖子、作詞・作曲・編曲はYOSHIKIである。浜崎あゆみが歌っててもたぶん違和感がない。
(犬咲マコト)

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