6月24日に元俳優の高知東生容疑者(51)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されてから、まもなく一カ月になる。7月19日、使用の疑いでも再逮捕となった。
妻で女優の高島礼子(51)は、6月30日には麻薬取締部による尿検査を受けたあとで記者会見を開き、そこで「妻としての責任がある」と述べるなど気丈な対応をしたことが、各方面から<100点満点>と絶賛された。7月21日からスタートする高島の主演ドラマ『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系)は、予定通りに放送されることが決まっており、いまのところコマーシャルの降板などもないという。
もちろんこれは、彼女が積み上げてきた実績と信頼あってこそだ。ただ、彼女の所属する太田プロダクションをはじめ、周囲の人間としては「一刻も早く離婚すること」を望んでいるという。仮に夫婦生活を継続したとして、高知が数年後にまた何か警察の厄介になるような事件を起こしたら、今度こそ高島にも火の粉を思い切りかぶることになるだろうから、周囲の心配は当然のことだろう。しかし7月19日発売の「女性自身」(光文社)によれば、高島はまだ離婚の決断には至っていないそうだ。
高島は30日の会見で、高知との今後についてこう語っている。「私を支えてくださる大勢の方がいるから、そういう決断(離婚)をしなければならないことも」。事実、彼女の周囲はいま必死に離婚を勧めているわけだが、高島はまだ最終決断を下せずにいる……。逮捕以降、夫には一度も面会していない、ともある。たとえ離婚したくない気持ちを高島が抱いているとしても、違法薬物を所持・使用し、不倫もしていた夫との関係を、どう修復していけばいいのか。迷いが生じるのも至極当然のことだろう。同誌には、ごく親しい関係者に「なんとか離婚だけは回避できないか」と相談している、ともある。スポーツ紙記者のコメントとして「(高島)は姉御肌のイメージだけれど、普通の女性。尽くす女ですから、高知容疑者との思い出が(別れの決断を)邪魔しているのでしょう」とあるが、いやいやいや、<普通の女性だからきっぱり別れられない>という話ではないだろう。逆に、普通の女性だったら、夫があれほどの量の覚せい剤を所持していたら怖くなり、「更生を見守る(妻としての)責任も」などと捉えられないのではないか。あれほどの裏切りがあったにもかかわらず高島が離婚を選択しないとすれば、それはやはり彼女が職業も含め<普通の女性>にはとどまらない、肝の据わった人間だからであろう。おそらく覚悟をしていたのではないだろうか。つまり、「迷っている」のではなく、「離婚しない」ことを周囲にどう認めてもらうか、苦心しているのではないか、ということだ。
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