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「お祓い」は呪術的行為。現代人の生活にも根付いている「穢」という概念

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夢子「『生理がうつるぞ!』ってセリフが以前読んだギャグマンガにあったけど、昔の人はそれをマジで信じてたんだね……」

うつりん「たとえば誰かが亡くなった家は『穢』ているとされるうつ。そして『穢』はその家に来て座った人とその家族をも汚染するとされていたうつ。『穢』という、自分にくっついてしまった汚れ、これは洗っても落ちなくて、『祓(はら)え』という呪術、つまりおまじないでしか取り除くことはできないと日本では信じられてきたうつ※」

夢子「洗っても落ちない、かぁ~」

うつりん「夢子が『お祓いでさっぱりしたい』っていうのは、この考え方のど真ん中うつよ。しっかりした知識もないままなのに夢子はよく知ってるなあと、うつりんむしろ感心するうつよ。『穢』と『祓え』はすごく古くからある概念で、イザナギノミコトとかの神話時代に遡る考え方※なんだけど、現代に生きる夢子にまで根付いてるってところが日本はすごいというか、恐ろしいというか」

夢子「穢が伝染するってなんとなく感覚としてはわかるよ。小学生のころ、犬のフン踏んだ本人だけじゃなく、踏んだ人に触った人までばい菌扱いされてさ、それを防ぐためにバリアを張るおまじないをしなきゃいけなかったのと似てる……あっ、このバリアのおまじないがお祓いってことか!」

※『日本大百科全書』(相賀徹夫編集著作・小学館)より

(大和彩)

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』