「香取の乱」と銘打たれており、まるで「25周年記念の活動が不可能なのは、香取が戦犯だ」とでも言いたげであるが、ではSMAPの活動を心待ちにするファンが香取を責めるかというと、そのようなことはあり得ない。多くのファンは、心がぽっきり折れてしまった香取を心配しているだろう。そもそもファンが愛してきたSMAPと、亀裂の入ってしまった今のSMAPはもはや同じグループとは呼べない。ファンとしても、「キムタクwithSMAP」としてグループが存続するくらいなら、活動休止もやむなしと納得いくのではないだろうか。誰も香取を責めることはできないはずである。
香取はつい先日、別の週刊誌上でかつて主演した大河ドラマ『新撰組!』(NHK)メンバーとの飲み会をキャッチされ、「芸能界引退」を匂わす発言をしていたと伝えられている。三谷幸喜や山本耕史、八嶋智人らに「ジャニーズを辞めようか」と話していたというのだ。ジャニーズを辞めるということは、ムラ意識の強すぎる日本の芸能界およびテレビ界において<引退する>ことに等しい。
また、香取は20日放送のレギュラー出演番組『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)で、「来月結婚します」と発言。あくまでバラエティ番組の一幕であり、冗談のように聞こえるが、上記のような伏線がある。やはり引退の意思を固めつつあるのだろうか。
しかしSMAPには、すぐに「解散」できない事情もある。2020年の東京五輪・パラリンピックの特別サポーターを務めていることだ。「セブン」もこの点に触れ、「五輪までSMAPの名前は残しつつ、実質ソロ活動だけになるのでしょう」と伝えているが、そうなった場合、香取にはソロで芸能活動を続けていくモチベーションがあるのかどうか。ファンにとっては大きな気がかりだ。
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