
Photo by JohnSkrep from Flickr
長男2歳、次男0歳。夫婦共働きゆえ平日は保育園に通っている我が子たち。34歳の女性である私は自営業(フリーライター)でして、おもに自宅で原稿を執筆しています。家と保育園&スーパーの往復、そんな毎日を送っているなかで、先日、久しぶりに4歳年下の妹に会いました。彼女は私の姿を認めるなり、勢いよくまくしたてました。
「うわっやつれた!? 大変? やっぱ大変? そうだよね大変だよねえええ~~~!!」
眉をへの字に口元には笑みを浮かべ……あ、この子、マウントしているんじゃないかしら? 突然、内館牧子ドラマ的な空気に取り巻かれた衝撃に、私は情けなくもうすら笑いで「えへ、えへ」と言うしかできませんでした。彼女はそういうところが、あるんです。
妹は30歳バツイチで、4歳女児を子育て中。おしゃれにヒゲをたくわえた彼氏とラブラブです。数年前に離婚した理由を、当時妹はこう漏らしていました。
「共働きなのに(夫は)食べっぱなしの脱ぎっぱなしだわトイレ汚すわ、言っても改めてくれないわ、忙しくて深夜帰宅だわ育児の相談には乗ってくれないわ、子どもを怒る姿をたまに見れば『感情的に怒るな』と口出しするわ」
で、元夫への不満が蓄積。夫婦関係にヒビが入ってしまったといいます。そんな妹の乾いた心に水を与えたのが、くだんのヒゲ男。同僚であるヒゲ男と妹はいつしか不倫関係に発展し、加速した恋心が暴走。「早く離婚しろ! 離婚! 離婚!」と毎朝毎晩、元夫に迫ったそうです。「妻が突然豹変した」と、わけもわからず追い詰められた元夫が妹の携帯をこっそりチェックすると、出るわ出るわヒゲ男の痕跡が。ですが、不倫がバレても妹はひるまず、かえって開き直り強さを増したそうです。
婚姻中、離婚問題が浮上する前から、実家で顔を合わすたびに疲れきった様子を見せていた妹。顔色もよくありませんでした。しかし離婚を機に、見違えるようにお肌はぴちぴち、ほっぺ二の腕はふっくらぷるぷるに。とても借金(元夫への慰謝料支払い)を背負っている身には見えません。
その輝きは日に日に増し、先日会ったときの妹は、ある程度のフォロワー数を誇っていそうな、東京のちょっといいところに住んでいるインスタグラマー並のキラキラオーラを発していました。世間が抱きがちで、かつ2ちゃんねるの既男板では勧善懲悪の“悪”として描かれがちな、“自分の不倫が原因で離婚し慰謝料を払っているバツイチ子持ち”の悲壮感など、どこにもまとっていません。
(ちなみに2ちゃんでは、サレ夫が不倫妻両親の前で不倫を暴露→父親、不倫妻を殴りサレ夫に土下座→慰謝料支払いを求めた間男が逃げる→不倫妻、サレ夫に復縁熱望→サレ夫、冷たくあしらいなんなら警察に通報→不倫妻、精神を病む→これにて一件落着! が黄金パターン)