実は同様の記事は、解散騒動が盛り上がっていた今年2月の「週刊女性」(主婦と生活社)でも出ていた。<木村拓哉 事務所への忠誠心の裏に“できちゃった婚”過去>という記事だが、これも一部を引用する。
Iマネジャーひとりの力ではどうにもならない事態が起きた。人気絶頂だった木村と工藤静香のデキちゃった結婚だ。このときばかりは、メリー喜多川副社長も動いたという。
「結婚を許してもらったことで、木村は今もメリーさんに首根っこをつかまれていることは間違いないでしょう。人気絶頂の男性アイドルが年上で同じ芸能界の女性と結婚するというのは、ものすごいダメージです。
それを悪い方向にもっていかないようにしたのは、マスコミにそうとう働きかけないと難しい。でも、その恩義というのは木村だけの話であって、ほかのメンバーにしたら関係ありません。今もそこに、木村とほかのメンバーとは事務所に対する忠誠心に温度差があるのでしょう」(芸能プロダクション関係者)
(週刊女性 2016.2.23より)
こちらは、メリー氏が木村の結婚を認めてあげたうえ、飯島氏では抑えきれないマスコミを操縦し「悪い記事を出さないよう」働きかけて“守った”というストーリーだ。いずれも今回の解散騒動によって、新しく上書きされたストーリーのように思えてならない。というのも、もともとメリー氏はSMAPに何の興味もなく、事務所内でもまったくの管轄外だったからである。解散の火種となった、15年1月の『文春』誌上インタビューでメリー氏はSMAPを“踊れない子たち”と侮辱し、飯島氏に『ジュリーと対立するなら、SMAPを連れていっても出て行ってもらう』と宣告している。むしろこれまで、00年11月の木村のデキ婚発表時、憤怒するメリー氏を「木村は結婚で潰れたりしない」と説得したのが飯島氏であったというストーリーをファンは語り継いでいた。ただ、ドラマ『ビューティフルライフ』(TBS系)主演の年で人気絶頂だった木村の結婚に際して、ジャニーズ事務所がどのような反応をしたのか公にはされていなかった(当然といえば当然だが)ため、これも噂の域を出るものではない。
しかし大きな間違いをあたかも真実のように伝えては困る。18日発売の「女性セブン」(小学館)でもSMAP解散を【総力詳報これが完全版】と謳い大特集しているが、そこには明らかな嘘が混ざっている。ジャニーズ事務所側が流した情報なのだろうか。これも引用しよう。
「女性マネジャーは以前から“芸能人との結婚”には反対でした。ジャニーズ事務所のアイドルにとって結婚相手の顔が見えることはマイナスであるという考えで、相手にも所属事務所があるので、私生活をコントロールできなくなるデメリットもあります。静香さんならなおさらのこと。しかし、木村はグループよりも自分の結婚を優先した。当時、木村の交際から結婚まで他のメンバーは報道で知るくらい、蚊帳の外でした」
(女性セブン 2016.9.1より)
事実と決定的に違うところがある。それは最後の、「当時、木村の交際から結婚まで他のメンバーは報道で知るくらい、蚊帳の外でした」という一文である。