
まんざらでもなかった彼女は…。Photo by Yasser Alghofily from Flickr
別に好きな相手じゃなくたって、好みの顔じゃなくたって、1日に10通も20通もLINEが送られて来たらさ、「あ~これが噂に聞いてた韓国人男の“押せ押せアプローチ”ね〜」と、少しいい気分になったり、なんだったら誇らしくなったり、けっこう調子にノッちゃうわなって話。
「こいつマジしつこい」
「こっちが何の返事もしてないのに送り続けられる、コリナムの神経にリスペクト!」
そう言いながら、韓国人男性から送られてきた大量のLINEを見せてくれたノゾミさん。ちなみにコリナムとは、コリアンナムジャの略。日本語にすると「韓国男」となる。
「もぉー、しつこい!」と口では言っているが、ノゾミさんはなんだかちょっぴりうれしそう。
「10通ぐらい連続で送られてくる時もあって、超~マイる。最初は『ご飯食べた?』『会いたいな』『おいしいお店に連れて行ってあげるよ』って内容だったのに、最近は『ヒトミは花のように美しい』とか、『あなたのような美しい花に出会えて光栄です』とか、そんな内容ばっかり。こいつ仕事しないでLINEばっかやってるみたいで、まじヤバくない?」
今年の4月から韓国留学を始めた32歳のノゾミさん。「こいつ」と呼ぶ韓国人男性は、2週間前に日韓交流飲み会で出会った3歳下の人。飲み会翌日から毎日LINE攻撃が続いているそうだが、ノゾミさんは「どんな人だったかもよく覚えてないし、名前も分かんない」と素っ気ない。でもそう話をしている間中もずっとスマホを手から離さず、つねにLINEが来ていないかチェックしている様子。
ノゾミさん、「こいつ」からのLINEを楽しみに待っているようにも見えるが……。
「それはないない(笑)。コリナムってマジしつこくて迷惑。全然タイプじゃないし」
ウザいと言っていたはずなのに
ふーん、そうなのね。「あんまり返事はしてない」というノゾミさん。たしかにさっき見せてくれたLINEでは、ノゾミさんからの返事は少ないが、その内容は「おいしいサムギョプサルが食べたい」とか、「漢江(ハンガン=ソウルを流れる大河で河川敷はデートスポット)に行ってみたい」とか、ノゾミさんからも誘っているような気がしたが、あれはそういうことじゃないのね。
それから2カ月。例の「こいつ」とつき合っていると教えてくれたノゾミさん。
「あの後すぐにふたりで会うことになって、酔っぱらってウチに来て、その日にエッチしちゃった。……あんだけ毎日LINEもらったら、私のことどんだけ好きなのよってうれしくなるよね。正直言って浮かれてました(笑)。日本の友だちに彼からのLINEをスクショして送ったりもしました」
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