【しQちゃんチョコレート工場奮闘記 感動の最終話だキュウ】
【今までのあらすじ】
チョコレート工場で単純作業に励むしQちゃん。
古参バイトのチヨコ……経験者バイトの伊藤ちゃん……たくさんの名もなき女工たち……
あたしたちは力を会わせて単純労働に精を出していたけれど、お局上司・ライン長の登場で作業場の雰囲気は最悪キュウ。
ライン長は怒鳴るわバリキャリ気取りだわの超~嫌な女キュウ! あの女ゼッタイ高齢処女をこじらせてるキュウ。
あたしライン長のパワハラには負けないキュウ! 今日も元気に頑張りまシュッサン☆
前編はコチラ、労働編はコチラ、クリとリス編はコチラだキュ!
__________
とっても個人的なことだけど、あたしライン長の人間性以外にもが許せないことがあるんだキュウ。
ライン長はアニメ声なんだキュウ!!!!
アニメ声で怒鳴りちらすって……一体何のキャラを意識してるんだキュウ? 委員長キャラかキュウ? 無理しすぎだろキュウ。あたしライン長の痛さが気になってきちゃったキュウ。だから彼女をよく観察してみたのキュウ。
……そこで、あたし聞いちゃったのキュウ!!
ライン長とライン長の取り巻きとの会話に耳を澄ますと、ちょいちょい「ベジータ様だったら……」「フリーザ様が……」という単語が出てくるんだキュウ。
ライン長は90年代腐女子キュウ!?!? どうやら、ただのドラゴンボールファンじゃなさそうキュウ……。きっとドラゴンボールをDBと略して、スラムダンクはSDと略すアラサーオーバー世代キュウ。あたしも90年代は二次元に恋する腐子宮だったキュウ~。ライン長は飛影派? それとも蔵馬派? まさかの桑原派? いろいろ気になるキュウ~。
さらにもう一つ、ライン長の人間性以外に許せないことがあるんだキュウ。
おもむろに女工ギャグを挟んでくるのが辛いキュウ~!!
ライン長のヒステリーで凍りついた仕事場の空気を温めようとしているつもりなのかどうか知らねえキュウけど、ライン長の女工ギャグが辛すぎるキュウ~~~!!
女工ギャグとは、チョコレート工場内でのみ笑いが取れるギャグのことだキュウ。チョコレート工場ではライン作業の開始前に点呼確認があるんだキュウ。点呼確認では「はい、います」と返事をしなくてはいけないんだキュウ。ライン長は、点呼確認の返事「はい、います」をボキャブって「はい、いません!」ってアニメ声で返事するんだキュウ。ここ、笑うところらしいキュウ。女工たちは気を使って笑ってあげるキュウ……小笑いキュウ……。
これが女工ギャグだキュウ。
あたしはこの時、ああ これが底辺の世界なんだなって実感したキュウ。
笑いを獲得し、気を良くしたライン長のぶりっ子は止まらないキュウ。
「はわわっヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノみんなボクのこと、怖いって思ってるんだろ~(滝汗)(爆)」
90年代腐女子ノリでぶりっ子してくるんだキュウ。たまに一人称が「ボク」なのもイラつくキュウ。
ある時は突然「どーせボクのこと、怖いって思ってるんだろ~(;´・ω・)φ“いぢいぢいぢ……」と擬音を言いながら、いじけたふりで床にのの字を書き始めたキュウ……。どうしようかと思ったキュウ……。心からこいつを殺したいって思ったキュウ……。
ウウッ……辛い……底辺は辛すぎるキュウ~!!
そんなライン長のぶりっ子にも、女工たちは気を使って笑ったりツッコミを入れてあげたりしていたキュウ……優しすぎるキュウ~!
伊藤ちゃんをはじめ、工場バイト女子はシャイで優しい子が多いキュウ(優しくていい子だけどちょっと頭は弱いのかもしれないキュウ)。ほとんどが日払いバイトの初心者ばかりだから仕事に自信もないんだキュウ。そんな生まれたての子羊みたいなあたしたちに、ライン長は罵声を浴びせるわ底辺の女工ギャグをかますんだキュウ。女工たちは空気を良くするためにお前のめんどくせー人間性に気を遣って付き合ってやってんだキュウ。
そこ勘違いするなよキュウ!!! 甘えるのもいいかげんにしろキュウ~!!!
「部下の失敗には厳しいけれど、時々☆ユーモア☆も交えて雰囲気をギスギスさせない上司☆」を気取ってやがるのキュウ? 悪者になるのが嫌なら最初から怒鳴るのやめろキュウ。誰からも愛されるマスコットキャラ気取りかよキュウ。そんな美味しいとこ取りあたしだってやりたいキュウ! 一体ライン長は何を目指しているのキュウ?
コーチング(笑)リーダーシップ(笑)仕事も趣味も諦めない(笑)私らしくキラキラ輝く働き女子(笑)
単純作業と自己実現の両立はやめろキュウ~!! 日経ウーマンの読みすぎなんだキュウ!!
結論:日経○ーマンとアニ○ディアが諸悪の根源キュウ!!
1 2