秋の改編による新番組が続々と発表されるなか、テレビ朝日系のスペシャル企画がひときわ注目を集めている。9月8日に放送予定の『芸能人が実体験を告白!最悪の一日』で、みのもんたと指原莉乃がMCとして初共演するのだ。今回のスペシャル番組は、芸能人が実際に体験した恐怖の出来事を本人のインタビューと再現ドラマを使って紹介。詐欺やストーカー、SNS被害など、日々起こる事件から身を守る術を紹介するという、最悪体験再現バラエティーだという。いわば「芸能人の暴露大会」じみた企画だが、このMCにみのもんたとHKT48の指原莉乃が抜擢され、ご意見番として小籔千豊が登場する。
番組収録は無事終了し、芸能界の大御所・みのもんたと初共演ということで、指原はかなり緊張していたそうだ。しかしそれは杞憂に終わり、みのは指原のMC力を絶賛、勘の良さや的確な受け答えを好評価したようで、指原の芸能界でのポジションがまたひとつ、上昇したといえるだろう。
AKB48選抜総選挙では、初の連覇という快挙を成し遂げた指原は、今や様々なバラエティ番組に出演。AKBとして集団で出演する際でも、メインとなってトークに挑むのは基本的に指原だ。露出が多いぶんアンチも大量だが、もはや熱愛程度で謹慎処分を受けるような序列ではない。スタッフや共演者の評判も良くバラドル路線は安泰。共演女性へのセクハラや次男の不祥事が相次ぎ問題視されたことで帯番組からは撤退したにもかかわらず、いまだ業界の重鎮として強い影響力を持つみのもんたのお墨付きを得たとなれば、ますますテレビにおいては怖いものなしだ。
それにしても、みのが「日々起こる事件から身を守る術を紹介する」番組MCをつとめるという皮肉には笑うしかない。みのといえば今年5月の「週刊文春」(文藝春秋)にて、20代の銀座クラブホステスをめぐり、店内で暴行騒動を起こしたことが伝えられたことも記憶に新しい。暴走して事件を起こす側が、「身を守る術を紹介」とは、どんなブラックジョークだろうか。