アダルトVRゲームをしたり、明治大学の現役学生(最年少はまだ10代!)が制作したVR動画でCGの美少女に罵られたり、いろんなコンテンツを体験しました。まだ荒削りというか試作段階というか、お金を払うレベルには至らないものも多々あるのですが、作り手のアツさが伝わってきて、オナニーのために若者たちがこれだけの情熱をつぎ込むこの国ってヤバい(いい意味で!)と思わざるをえません。
女性とゲイ男子、いまのところアダルトVRマーケットの対象外でしかない組み合わせで会場を回ると、基本的には冷やかしとしか思われません。私自身も「やっぱ男性って、視覚で性的興奮を得る生き物なんだなぁ」と一歩引いて見ている感がありました。そんな男性たちにとってVRはオナニーのクオリティを飛躍的に上昇させるものだけど、視覚だけでなく触覚や情緒面などさまざまな要素が重なって性的興奮がONになる女性にとって、アダルトVRが寄与してくれるものは何かあるのだろうか、と考えたりもしました。
自然に腰が動いちゃう…
そのヒントは、先ほどの大型ホールにありました。CGで描かれた女性とのセックスを疑似体験できるVR動画を体験していたときのことです。騎乗位で女性を上に乗せ、揺れに揺れているオッパイの迫力に圧倒されていると、ひょいと誰かに何かを手渡されました。といっても私の視界はVRの世界で占められていますから、リアルの世界で手渡されたものを見て確認することはできません。手で触れてそれが何かをたしかめようとしたのですが、このやわらかさ、すべすべの肌触り……これは、女体!?
そうなんです、それは先ほど紹介した大型ホールでした。仮想世界のCG女子がオッパイを大胆に揺らしているのに合わせ、私もホールのオッパイに手を伸ばしたり腰をつかんで前後に動かしてグラインドさせてみたり……。チンコがないのに、女性を攻めている気分になっちゃう! 最先端のVR画像を見ながら、手ではアナログに女体(ホールだけど)を味わうーーこのコンビネーションにより興奮は一気に加速! 気づけば腰を動かしてしまうほど、どっぷり仮想現実の世界に入りこみました。
これ、私だけじゃないんです。ホモくんも同じくVR動画を見ながら、このホールのオッパイを掴み、下から突き上げるように腰を動かし……これまた傍から見ると相当イタい姿なのですが、VR☓アナログの刺激に夢中になると、もうなりふり構っていられません。
短時間の体験を終えたホモくんが、「俺、VRで練習すればオンナを抱けるようになるかも……」と言い出すからびっくり! でも、わかる~。私も脳にチンコが生えて女性に挿れている気分になりましたから。会場で人目があるために没頭できない状況下でも、こうなのです。これが、ひとりきりで心ゆくまで興奮に身を委ねられたら、何かメーターを振りきってしまいそうな気がします。将来的に女性向けのVRコンテンツが出るとしたら、視覚以外のこうしたアナログな刺激といかに組み合わせるか、がキーになるような気がします。
女性もゲイもここまで煽られてしまうアダルトVR、「あれはヤバイよね」「というか、あれが広まったら日本いろいろヤバいよね」と口々に言い合い、帰途についたのでした。
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