今後AV女優として活動を持続していくとなれば、昨年の6月にMUTEKIからデビューした三上悠亜がモデルケースとなるだろう。三上は、度重なるスキャンダルにより2014年にSKE48を卒業した「鬼頭桃菜」であり、デビュー作「三上悠亜 Princess Peach」では“1本限定だがね”とパッケージにも表記されていた。しかし売り上げは好調で、今年1月には再びMUTEKIに登場。その後も出演を重ね、現在MUTEKIから9本のAVをリリースしている。大手通販サイトDMM.comが主催する「DMM.R18アダルトアワード2016」でも最優秀新人女優賞を受賞するなど、押しも押されもせぬトップAV女優となった。ちなみに2014年の最優秀新人女優賞は、「牛乳に相談だ」のCMにも出演していた元タレント・白石茉莉奈が受賞。白石も今では大手メーカー・ソフトオンデマンドに所属する売れっ子女優となっており、坂口も人気AV女優となる道は開かれている。
ただどのような方向へ進むか、あくまでも本人の意思次第だ。本意でないならば、一本きりで終わりにする道もある。元グラビアアイドルでMUTEKIから2008年にデビューした吉野公佳は、その一本きりでAV出演を終了。その作品もイメージAV的なソフトな内容だった。日本のアダルトビデオメーカーと専属契約を結ぶことなく、吉野は“ハリウッド映画”というふれこみの『M』というAVとも官能映画ともつかない作品に出演。この作品はカリビアンコムなどの動画配信サイトでのみ販売されたが、女性向けAVなどで絶大な人気を誇る男優・ムータンとの絡みが収められている。内容は、一応のストーリーに沿って物語が展開しており、今の日本で主流なAVとは異なる、ポルノ映画のようなつくりだ。
濡れ場を演じたわけだが、吉野公佳は、結果的に「AV女優」の枠外にいる。最近の仕事状況は不明だが、現在でも月に1~2回、ブログを更新し、ファンへのプライベート近況報告は続いている。
坂口は、どちらの道を選ぶのか。前提として、坂口が自らの身の振り方を自分で選択できる状況なのかどうか、それが気がかりだ。
(ボンゾ)
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