ヴィジュアル系ロックバンド・黒夢のものと思われる商標権が、東京国税局より公売オークション「Yahoo!官公庁オークション」に出品されていることが話題になっている。出品されているのは「黒夢」「KUROYUME」など全4件。商標権「黒夢」の見積価額は20万円、公売保証金額は5万円に設定されており、既に参加申し込み期間は終了、9月23日から26日にかけて入札が行われる予定だ。
黒夢と言えば90年代に一世を風靡し、後のV系バンドに多大な影響を与えた。現在大活躍しているV系バンド、SIDのボーカル・マオや、lynch.のボーカル・葉月などは黒夢のボーカル・清春をリスペクトし、今も心酔している。DIR EN GREYのボーカル・京もかつて黒夢のローディーをやっており、デビュー当時は清春の影響をモロに受けているようであった。
そんなビッグバンドに起こったまさかの出来事。原因は「商標権の所有者が税金などを滞納し差し押さえられたため」とされているが、これには「落ち目過ぎてお金が無くなったのか」「うわあダサいな」「惨め」と外野から嘲笑が漏れている。だが黒夢に詳しい記者に尋ねたところ、「あの二人にお金がないわけありませんよ」との答えが返ってきた。
「黒夢は99年に活動を停止し、09年に一度ライブをして正式に解散。翌年10年に復活とハチャメチャな活動をしてきました。復活後は不定期にライブをしていたのですが、日本武道館、国立代々木競技場第一体育館など、動員が万単位のライブを成功させ相変わらずの人気を誇っています。しかも黒夢のチケット代は“クロ”にちなんで9,600円などということもあり、相場より相当高い。ライブでの物販に関しても『チケット代より儲けてるんじゃ?』と思うほど、毎回行列でソールドアウトしまくっています。加えて正式メンバーは清春とベースの人時だけなので、二人の取り分はかなりのものと思われます。2014年から15年にかけては大規模なライブツアーもやっていましたし、二人のお金がなくて“黒夢”の名前を手放したとは考えづらいですね」(音楽記者)
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