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シャワオナ・ジャンキーの成れの果て。手軽かつ気持ちいいけど…強すぎる刺激に「待て!」

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Photo by Dave Shafer from Flickr

湯船に浸かるとすぐのぼせます。こんにちは。“カラスの行水”大根 蘭です。

 オナニーする際、ティンコを強い力で握り、摩擦することに慣れてしまい、実際のセックスでは刺激が足らずに射精できない「膣内射精障害」になってしまう男性がいるということは、前々から問題視されています。女性も同じように、オナニーで強い刺激を与えすぎて実際のセックスでは刺激に物足りなさを感じてしまうケースがあるのではないでしょうか……。

習慣になりやすい“ついで”オナニー

 はるか昔……私がティーンエイジャーの頃に出会った女友達の話をしましょう。彼女と出会った場所は留学先のニューヨークシティだったのですが、彼女は帰国したいと思うほど悩んでおりました。その理由はただひとつ。「シャワーが壁に固定されているから」。

 確かに、海外のシャワーヘッドは、大抵が壁に固定されています。ホームセンターなどで、ホース付きタイプも販売していて、簡単に取り外しが出来ますがが……はじめから、ホース付きにしないのは何故なんでしょうかね。海外のバスルームは、バスタブの近くにトイレや洗面台などがあるため、水が大量に床に流れて階下に浸水してしまったら大惨事だから、予防策として固定式が採用されてるんじゃないか、と思っていますが……真実はわかりません。「固定式のシャワーだと、シャンプーの泡がちゃんと落ちているか不安だし、足元なんて流しづらいしね」と、その超絶な不便利に同感した私に、彼女はひとこと。「ていうか、オナニーしづらいじゃん」と返されました。なんでも彼女は、「固定されているならば、己からシャワーヘッドに近づけばいい、と壁によじ登る方法を考えたりもした」ほどのシャワオナ・ジャンキーだそうで。シャワーオナニーをしない私にとっては目がテンになった出来事でした。

 ……と、思い出に浸ってしまいましたが……コレですよ! この「シャワーオナニー」、水圧次第では、尋常じゃない刺激(痛いほど!)が股間にもたらされちゃう取り扱い注意案件。

 シャワーオナニーで得る快感と、セックスで得る快感は、まったくの別物です。「そりゃそうでしょ、オナニーとセックスは別物なんだから」「オナニーはセックスできないときの代替品じゃないし」という愛好家からの怒声が聞こえてきますが、その前提は共有したうえで、注意喚起したいのです。

 人間の指やクチビル、舌で触れられたり愛撫されて“感触”を感じながらの刺激と、シャワーの水圧による強烈な刺激は全く性質の違うものですよね。バイブなどのオナニー道具でも同じようなことが言えると思いますが、そもそも「ラブグッズ」として考案されたバイブと違って、シャワーはヘッド部分を交換すれば際限なく圧を強めることができてしまいます。それこそ温泉施設のジェットバス並みの威力を放つシャワーヘッドだってあるくらいですから。

 シャワーオナニーは、お風呂に入った時に“ついで”にできることから習慣化している女性も多いでしょう。しかし、弱めの刺激で満足し続けていられないのが、私たち人間の悲しい性。ドドドドドドドッと、ジョジョ的効果音を伴うような強力シャワーで日々「イク」ことを習慣化してしまうと、カラダが「ドドドドドドッ=イク」と覚えてしまうのでは。つまり、「シャワーがない=イキづらい」、クンニやピストンでさほど感じない……という進化を遂げてしまう恐れもあるのではないでしょうか。おそるべし、水圧。

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大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。