原人 エロメディアそのものは、需要があるし、なくならないと思う。でも、必ずしも今と同じアダルトビデオという形態が存続するかは不透明です。ただ、どんなふうに形を変えようとも、僕はエロ業界で生き残りたいですね。
――なんだ、自分の中で答えは出てるキュウ。
原人 そう、なんですよね(照)。
――とりあえず、あたしからのアドバイスは……「バンドやれば?」
原人 ファッ!?
――絶対に……原人の悩み、全部ソッコーで解決するよ!
原人 バンドってことは、誰かと組むんですよね。
――メンバー募集して。麻薬的なことだよね。理想を失った方がいいよ、原人きっと。「ゲスの極み原人。」どうキュウ?

ハリセンボンになっちゃったけど、イケるやん?
原人 いやいやいやいや。僕、歌は自信ない。大島さん、いい声してるから大島さんに歌ってもらって。
――だめ、原人が主役じゃないとイヤ。
原人 でも、大島さんほんっとにスゴイんですって! この間、大阪で女性向けの男優イベントをやったんですよ。80人定員で20人はプレミアム特典をつけて1万円、他は8000円の入場料。高いでしょ? だけど完売したんですよ。
――すごい、エロメン並キュウ。
原人 その中でダントツの一番人気は大島さん。トークが終わった後にチェキを撮るんですよ、個別の。1枚1000円なんですけど、僕は34枚だった。3位だったんです。2位が小田切ジュンくんで38枚。大島さんが1位で70枚。
――ダントツだー。人気の理由はなんなんキュウ?
原人 恋させてくれるんですって。
――えっ、AKBキュウ? そんな恋は苦しいよ~だってファンのみんなに同じように優しいんでしょ……。
原人 そうそう、神対応、でもだからみんな苦しいんですよ。そのイベント終演後にオフ会みたいなファンの集いをやったんですが、イベントのお客さん80人のうち67人も来たんですよ。そのほとんどが、大島さんとしゃべりたいって。大島ファンだらけなんです。
――大島さんの人気がすさまじいことはわかったキュウけど、原人ちゃんがフロントマンになるべきだと思う。
原人 でも、エロから遠ざかってしまいませんか。さっき、AVの将来に悲観的なことを言ってしまったけど、僕はAV業界に拾ってもらったっていう意識はすごくあって、できればなんとかしてこの業界を盛り上げたい気持ちもあるんですよ。
――恩がある……SMAPみたいキュウね。
原人 そう、それがあるから、AV業界が今、どう見てもピンチなので、なんとかしたいんですよね。いいように叩かれて萎んでいくのはイヤですよ。一方で、AVがつまらなくなってきてるんじゃないかって自覚もある。80年代、90年代あたりはネットがなかったから、変わったことをする映像制作の現場はAVしかなかったんですよ。テレビで出来ないことはAVが全部やってた。でもネットが発達して、YouTubeができて、誰でも動画UPできて……今のAVに残されたのは「オカズ用のエロ」しかなくなっちゃったように思うんです。結果、マーケティングに左右される、計算されたエロばかり。これじゃいかんでしょ。ピンクカルチャーとして、文化として認められるものを作っていきたい。
――原人ちゃんアツいキュウ!
原人 AVを叩く風潮が強まってる一因として、「セックスに恨みを持ってる」人というのもいると思うんですね。もちろん性暴力は悪だけれども、セックスそのものは必ずしも暴力的なものじゃないし悪じゃないはずです。セックスを楽しむことを、諦めちゃいけない。
――原人ちゃん、声あげてこう。
原人 「リビドーリブ」です。
――もうフジロック参加したらいいと思う。それで「チンチンと僕」を歌う。ゲスはやめて、「原人ズ」にしよう。

コレ一番しっくりキタキュウ!