大門はガーゼオーマの裏側に、今にも破裂しそうな仮性大動脈種が存在していたことに気づいたのです。何でも、あの時ガーゼオーマを無理に剥がそうとしていたら、破裂して出血死してたとのこと。仮性大動脈種はかなり昔からあり、ガーゼオーマがなかったらとっくに破裂していたに違いない。大門がこれらすべてを須山に話すと、「西園寺さんが置き忘れたガーゼのお陰で私は今まで生き延びてた……。このままにしておけば、今まで通り生きていけるのよね。彼の忘れ物をそのままにして生きていく……てのもありかしら?」とにっこり。しかし大門は「ない」とピシャリ。「でも上手くいかなかったら私死んじゃうんでしょ?」と不安な須山に、
「それもない、私失敗しないので」
でました!!! これにより須山は「手術をして、過去のすべてをクリーンにする」とオペを承諾します。もちろん手術は成功し、さくっと退院日に。大門から「過去をすべてクリーンにする」という言葉を聞いていた西園寺先生は、蛭間先生と術中に手術失敗を祈り、「でも憎たらしいほど失敗しないんだよな~、大門という女は!」「ああああああああああああああああああ」と2人して雄叫びをあげていたんですけどね。
さて、西園寺先生は蛭間先生に土下座して入手した口止め料の小切手500万円を持って、須山の病室へ。どうにか小切手を渡そうとするも、逆に須山から2千万円の小切手を渡されます。……はへ?
実は、西園寺先生にフラれた後に事業を立て直し、政界との太いパイプができた須山は、今度の都知事選に与党の推薦で出馬することになったそう。そして「愛人だったことを黙っていて欲しい」とお願いするのです。ここから最高に気持ち良いやりとりのスタート!
須山「過去のつまらない男のスキャンダルで足をすくわれたくないのよ」
西園寺「つまらない、おーとーこおおおおおお(震)」
須山「あなたもしかして、男に捨てられた女は、もれなく不幸になるとでも思ってた? まあ、どこかに置き忘れた物は、忘れるのが懸命ね。ただ、それが今になって邪魔になったら、取り払わないと。さよなら」
西園寺「ちょちょちょ、ちょっとお、つまらない男……」
須山が病院の外に出ると、大門に出くわします。「邪魔くさい過去を整理できてよかった」とお礼を言うのですが、大門は「それ嘘でしょ。その古い財布、ずーっと大事に持ってたんじゃないの。あいつからのプレゼントだったとか」とすべてを見透かしていました。財布を拾った際に、中に入っていた西園寺との海外旅行の写真を見てしまったとか。