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木村拓哉の正念場。「ヒロイン=竹内結子」決定が、綾瀬はるかや広瀬すずより余程良い理由

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左:chininhi Instagramより 右:竹内結子オフィシャルサイトより

左:chininhi Instagramより   右:竹内結子オフィシャルサイトより

 11月2日発売の「週刊新潮」(新潮社)および「週刊文春」(文藝春秋)が、そろって、SMAP木村拓哉(43)主演の新ドラマ配役について情報を公開している。

 かねてより2017年1月から、TBSの看板枠である日曜夜9時のドラマ枠で、木村主演の作品が制作予定という情報は出回っていた。これはSMAPを束ねてきた元チーフマネージャー飯島三智氏の“置き土産”であり、木村が長く避けてきた医療モノに果敢に挑むものであること、しかし共演者がなかなか決まらず難航しているともっぱらだった。ドラマの仮タイトルも『ドクター×ドクター』『その男、医師・平幸太郎』『Get Ready!!』とコロコロ変わり、現場の混乱が伺える。

 だが「新潮」「文春」両誌とも、ヒロインが竹内結子で決定したことを伝えている。また、タイトルはいまだ<仮>だが、『零に挑む』。これまで、木村拓哉が数々の女優に共演を忌避されたという報道もあり、そこには綾瀬はるか、吉高由里子、波瑠、満島ひかり、長澤まさみ、石原さとみ、北川景子、土屋太凰、広瀬すず、西内まりや、高畑充希らの名前が上がっていた。しかしそうした「キムタクNG」が本当にあったかどうかはわからない。そもそも、上記どの女優よりも、竹内はこの枠のメインキャストとして相応しいのではないだろうか。

 というのも、ヒロインの役柄は、主人公の元恋人で現在は病院の院長夫人。ここに綾瀬や吉高、長澤、石原、北川らを据えても、とてもじゃないが院長夫人の格が出ず、主人公の元恋人設定には無理がある。どの女優も、「お嬢さん」の域を抜けないからだ。広瀬や西内、土屋などは、木村と並べば確実に「パパと娘」だろう。そうでなくても40代の俳優と若すぎる女優の組み合わせが鬼門であることは、福山雅治のフジ月9『ラブソング』が低視聴率獲得により証明済み。その点、竹内結子であれば存在感、女優としてのクラス感、演技力いずれも申し分ないといえる。また、木村文乃、菜々緒、 松山ケンイチ、浅野忠信、山崎努、笑福亭鶴瓶らが出演し、脇を固めるという。

 脚本を担当するのは『江口洋介・ 松嶋菜々子主演の医療ドラマ「救命病棟24時」(フジ系)で高視聴率を叩き出した大御所・橋部敦子氏』(文春)であるという。医療ドラマの経験者なら安心、ということだろうか。最近でも長瀬智也主演の医療ドラマ『フラジャイル』で脚本を務めている。ただ橋部氏といえば、草なぎ剛の「僕シリーズ三部作」でもお馴染み。丁寧な筆致でヒューマンものを描ききると定評がある脚本家である。確かに、彼女ならばどう転んでも良作に仕上げてくれそうな安心感があるのだろう。

 事務所内分裂騒動に伴うSMAP解散劇で、もっともタレントイメージを落とす結果になってしまったのは木村だ。ゆえに次のドラマは正念場。「何をやってもキムタク」と揶揄する向きも強いが、王道の恋愛モノからコミカルな作品、また日9枠だった『華麗なる一族』のように重厚な作品まで、実は木村の出演作の幅は広い。初の医療ドラマは、今後、50代に向けて役者の地位をさらに固めていくうえで試金石となるだろう。くれぐれもジャニーズ事務所側の都合でドラマ制作現場を掻き回すことのないよう、それだけが心配なところだ。