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ミタゾノ視聴者も裏切られた「破滅と再生」。一番ゲスいのは誰だ?クイズ状態/『家政夫のミタゾノ』第三話レビュー

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『家政夫のミタゾノ』公式HPより

『家政夫のミタゾノ』公式HPより

 毎週、派遣先のご家庭が抱える闇を早々に見破り、虎視眈々と材料集めをして、最後に爆弾投下して破滅に追い込むミタゾノさん。その後の再生までを描く、ヒューマン&痛快ドラマ『家政夫のミタゾノ』第三話です。

 第三話が放送された11月4日の平均視聴率は7.5%。(ビデオリサーチ調べ/関東地区)少―し回復しました。ストーリーは、予告から心待ちにしていたベテラン家政婦VS謎だらけの家政夫の闘い。先週は、少しモヤっと感が残る結末だったので、今宵は宿敵になりそうなベテラン家政婦の化けの皮をバリバリ剥がしちゃって、ミタゾノさん! と意気込んでchを合わせたところ……期待以上の急展開に目が離せませんでした。しかもラストに二度見の驚きがありましたよ!

 第三話レビュー

 大会社・とくやまグループの徳山社長の自宅へ派遣された三田園薫(松岡昌宏)と花田えみり(清水富美加)。ご立派な屋敷に辿り着くと、さっそく“しきたり”だというメイド服に着替えるように命じられます。「これ、本当に着なきゃいけないんですか~?」とプチ抵抗を見せるえみり。その横をすーっと通り過ぎるのは、とっくに着替えを済ませたミタゾノ。着替えるのはやっ! 前回のダッシュに引き続き、スピードが人間離れしているのですね。にしても、キュートな丸襟・パフスリーブのメイド衣装で松岡アニキの広い肩幅が際立っています。

 これまで働いてきた家庭とは桁違いの富豪宅ゆえ、メイドは10人近くいるんじゃないかという規模で、“家政婦総取締役”こと春日井福子(夏木マリ)が業務を仕切る徳山家。床掃除の完了を報告した下っ端の家政婦に「本当に綺麗にしたのなら、舐められるはずよ」と言い放ち、家政婦が拒否するや否や「クビ!」と追放する福子、恐怖政治を敷いている様子です。……舐めたらまたそこの部分、掃除のし直しになって二度手間ですけどねぇ。

 挨拶をするミタゾノとえみりに対して福子の第一声は、「使えない家政婦はゴミ同然、ゴミにゴミは拾えません。そんな家政婦は目障り、いない方がマシ。あなた方も使えなければ、即刻クビですから、そのつもりで」。ミタゾノとえみりが派遣で訪れる前に同僚2人も即刻クビにされてるし、庭師が化学薬品入りの除草剤を使っていたというだけで解雇しているようだし、やりたい放題の家政婦大奥ここにアリ! さっそく、えみりがテーブル掃除をしていると、ホコリのチェックにやってくる福子。人差し指でスーっとやるアレです。更に、その指をルーペを使ってチェックしてやり直しをさせるほどの厳密さ。もはやイジメでしょ~。いびられているえみりの元に「失礼」とミタゾノ登場! ミタゾノが拭いたテーブルを再度チェックすると……人差し指にホコリが全く付着していない! どんなテクを使ったかわからないけど流石の一言です。が、福子は「ま、いいでしょう……」と認めつつ、ミタゾノとは違う掃除テクを伝授し、威圧してきます。強め極まる福子の態度に、いつも冷静でポーカーフェイスなはずのミタゾノがちょっとイラッとして、えみりに軽く当たる姿が新鮮。プロの家政婦VS家政夫の幕開けだー!

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