俺はデビューが17歳の後半だった。
当時すでに売れているバンドに加入する形でのデビュー。
売れているバンドの人たちは皆25歳くらいの年齢で、17歳の俺の存在自体が異例でかなりちやほやされた。
その頃のビジュアル系はミステリアスでなんぼ。
私生活を見せないことが当たり前だった。
しかし俺氏。当時からの目立ちたがり精神を更にこじらせる。
当時のステージネーム、というか今もそうだが
「JIN」と表記しているにもかかわらず、
目立つためだけに
「本名は高橋尽って言います」
「17歳です」
「実家は川越で親は神父さんです」
等と、個人情報を自ら漏洩しまくる暴挙に乗り出す。アホである。
結果
インターネット等で実家を特定される。
自分でバラしといてなんだが、
「実家には来ないでね」
とブログで書く羽目に。
来たんだよ、ファンが……。
実家付近にファンが出没するのは、今から5年ほど前に一人暮らしを始めるまで続いた。
「今、尽くんちの近くのファミマなう^^」
的なファンメールはしょっちゅう。
まぁ自業自得だが母ちゃんには
「多分大丈夫だけどファンが俺を訪ねて来てもいないって言ってくれ」
と伝え、母ちゃんも
「分かった! 任せなさい!」
と言っていた。
だがある日、家のチャイムがなりいつも通り母ちゃんが応対する。
そして俺の部屋をノックした母ちゃんは
「じーん! ファンの子が来たよー!」
アホなのは親譲りだったことに気付く。
仕方ないから応対した。
2人組の女の子だ。
以下AとBとしよう。
A「……」
B「急に押し掛けてすいません(>_<)あの…尽さんはAのことが好きなんですよね?」
俺「え? 何ソレ?(てか誰?)」
B「○○さん←(あるバンドマンの名前)からお聞きしてます!」
俺「え? そんなん言ってないよ?(てか人生でまだAと会話したことないよ)」
B「え? そうなんですか? Aのことが好きと聞いて訪ねてきたんですが。すごく良い子なんですよ!」
それにしてもこいつ良く喋るなと思いながらも大人の対応。
俺「いや。ごめんね。他のファンに悪いから大変申し訳ないんだけど帰ってもらっていい? ごめんね」
意外にもあっさり、2人は帰って行った。
後日○○さんに事情を話して見たところ全く心辺りがないとのこと。
あれは何だったんだろう。
ちょっとした恐怖体験である。
皆さんも
もし何かのきっかけで有名になっても実家の住所は死守して下さい。
Youtuberとかね。ツイキャス主とかね。みんなね、個人情報大事にね!!!!!
今日はここまで!
HEROのことが気になった方は
YouTube等で「HERO V系」とか検索してみて下さい(^O^)
「V系」を入れないとキムタク出てくるから「V系」と入れてな(^O^)
1 2