「与えられた価値に押しつぶされそうな女性たちが自由になる。自由だからこその美しさ」
「私みたいなアラフィフの独身女だって社会には必要で、誰かには勇気を与えることができる。あの人が頑張ってるなら、自分ももう少しやれるって。今ひとりでいる子や、ひとりでいるのが恐いって若い女の子たちに『ほらあの人がいるじゃない。結構楽しそうよ』って思われたら少しは安心できるでしょ?」
「だから私はかっこ良く生きなきゃって思うのよ」
百合ちゃんが作った化粧品の広告のコピーは「自由に生きる、美しくなる」。これは10年前に百合ちゃんと同期が“モテ”を打ち出していた上司(現本部長)を必死に説得して実現させたテーマなのだとか。今回、直談判に行ったのも、懲りずに本部長が当時のような広告を作成したからなんです。その広告を「かっこ良いですよね」と褒めてくれた風見さんだからこそ漏らした言葉。弱った百合ちゃんを見て「そんなこと言わないでください」と慰める風見さんに、百合ちゃんは自然と涙が溢れてしまったのです。
数日前に2人で飲んでいた時(仲良し!!)には、“子供はほしい?”という話になり、「誰もが深く知るのって無理だと思わない? 誰かが知ってることを誰かが知らなくて」とも言っていた百合ちゃん。ごもっともですよ。だけど「女は母になるのが普通」で、第一線で働いているアラフィフ独身女性にしか知り得ない世界は尊重されづらい……本当に勘弁してほしいですね。何で百合ちゃんが泣かなきゃいけないんですか。何で百合ちゃんが生きづらさを感じなきゃいけないんですか。お陰で、風見さんの評価はうなぎのぼりですよ! なんせ、涙が止まらない百合ちゃんを“顔を背けて壁ドン”し、通行人の好奇の目から守っちゃったんですから。
さらに今回の百合ちゃんは、偶然トゥービーコンティニュード・田島(岡田浩輝)とも再会して、お昼デートの約束も。というのも、以前バーで飲んだ時は離婚協議中だったらしく、今はシングルファーザーになっていたのです。「どっちとくっつくの~!?」なんてそわそわする暇もなく、次回予告では風見さんと進展がありそうですし、トゥービーは良きスパイス止まりでしょう。でも、百合ちゃんと風見さんがすんなりくっつくとも思えず……。ニセ野内、百合ちゃんに契約結婚とか提案しないと良いけど。
(ドラマウォッチ:ナチョス)
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