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あなたはどんな女が嫌い? 「女が嫌いな女」の話題が盛り上がる理由

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女は人を見る目が厳しいが、自分を見る目は甘い?

雑誌による「女が嫌いな女」特集は枚挙にいとまがないが、そのなかでも特に詳細な分析を加えているのが2012年6月4日号の『PRESIDENT』(プレジデント)だ。ビジネス誌だけあり、「職場において」という状況に限定された内容ではあるものの、現代においてどのような女が同性から嫌われるのかが、1000人のアンケートによって明らかになっている貴重な資料である。

まず目を引くのが、67.2%の女性が「女の敵は女だと思うことがある」と回答していること。さらに、「女性上司とはやりにくいと思う」と回答している男性は39.2%であるのにもかかわらず、女性がそう感じている割合のほうが43.4%と高いということである。アンケートからは「女性同士のほうが相性が悪い」ことがうかがえる。また、「育休など女性の権利を主張する」女が嫌いな割合も、男性より女性のほうが7ポイント高く、50.8%にものぼっていた。

同誌で「嫌われる女の行動」として8割以上の女性から指摘されている項目は、合計で15点ある。ただし、大半は「自分の失敗を認めない」「思い通りにならないと途中で投げ出す」といった、男であろうと、女であろうと関係なく嫌われる行動が挙げられており、ここで、むしろ注目しなければならないのは回答の内容ではなく、その「回答傾向」のほうにある。

というのも、男よりも女のほうが相手に厳しい評価を下す傾向にあり、さらには「自分も同じことをしているかもしれない」と自覚している割合が低いことがわかっているからだ。

たとえば、94.6%が嫌いと判定した「周囲の足を引っ張ろうとする」女が職場に出没する率を聞いたところ21.4%だった。しかし、「実は自分も」と感じている自覚率は2.8%しかない。明らかに、矛盾する結果だ。同じく87.4%から批判された「涙を武器にする」女も、出没率は22.0%で自覚率は4.0%だった。同誌はこうした結果から、「女性は同性にも異性にも厳しい。一般的に男性よりモラルが高いからだ。ただし、自分を見る目は甘い」と分析している。

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宮崎智之

東京都出身、1982年3月生まれ。フリーライター。連載「『ロス婚』漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?」、連載「あなたを悩ます『めんどい人々』解析ファイル」(以上、ダイヤモンド・オンライン)、「東大卒の女子(28歳)が承認欲求を満たすために、ライブチャットで服を脱ぐまで」(Yahoo個人)など、男女の生態を暴く記事を得意としている。書籍の編集、構成も多数あり。

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