結家政婦紹介所は相変わらずミタゾノの話で持ち切りですが、所長の頼子(余貴美子)は、富田健吾つまりミタゾノの昔のジャーナリスト仲間に会って、ミタゾノの過去の話を聞いてきたといいます。おっ、ついに真相くるか? 10年前、健吾はアイドルのゴシップネタを追いかけて、その日暮らしの生活をしていました。ある日、現職の大臣である神林とアイドルの密会を目撃したものの、それは政界のタブー。タブーを追いかけていることで、健吾は家族に被害が及ぶことを避けるため、身を引くしかなかった。しかし健吾には家政婦の仕事をしていた妹・やすえがいる。神林の裏を掴めず悔しい思いをしている健吾は、「家政婦として神林の自宅に入れば、証拠が掴めるんだけどな」とやすえに漏らしました。やすえは兄のため、神林の自宅へ家政婦として入り込むことに成功するも、その1カ月後、亡くなってしまいます。いくつか不自然な点があったにも関わらず、あっさりと階段から落ちたことによる事故死であると断定され……健吾は、その出来事を境に姿を消した、といいます。腑に落ちるような落ちないような。妻子を捨ててでも、妹の敵を討ち、政界タブーに切り込みたいというジャーナリストの執念がミタゾノを突き動かしてるってこと?
翌日、ミタゾノの過去を聞き「本当はミタゾノさんだって、戻りたいと思ってる」と、えみりはたけしの部屋に入り、父親はミタゾノだと切り出そうとします。本当におせっかいなのね、えみり。しかしその時、ミタゾノが部屋のドアを開け、デジカメでたけしの女装姿をパシャリ。デジカメを持って外へ走って逃げるミタゾノ。出ました、スカート捲り上げての猛ダッシュ! 慌てて追うたけし。2人が海辺に到着するなり、ミタゾノはシコを踏み、無言で相撲がはじまります。駆けつけたえみりの前では、ミタゾノに惨敗するたけしの姿。ミタゾノのシコを踏む姿、圧巻です。パンツが見えそうで見えないし。最後の勝負で、ミタゾノは投げられます。そして、ドスの効いた低音ボイスで「強くなったな、たけし」と声をかけたのでした。やっぱり、ミタゾノがお父さんだったのか! 海辺で夕日を見る女装父子はもちろん周りから注目を浴びます。逃げ出そうとするたけしを呼び止め、「もうコソコソせず、堂々と胸を張りなさい! あなたはとっても綺麗よ」という言葉に「お父さん!」とミタゾノの胸に飛び込むたけし。えっ、本当にお父さんなの? 抱きしめ合う2人の姿を見て、えみりは「ミタゾノさんも、立派なお父さんです」と号泣するのでした。たけし、お父さんに対して何の疑問も持たないのか?
さらに別日、ミタゾノはその子の自宅で「人生を変える目からウロコの家事情報」という教室を開きます。というのも、以前その子はミタゾノに「家事教室をしてくれ」と依頼していました。赤ワインのシミを白ワインで落とすという家事テクを披露したことから、教室にきていた主婦の方々から、ミタゾノに家事の裏技を教えてほしいという声が挙がったようです。ミタゾノは内容はお任せするという言葉で承知したのでした。集った主婦たちを前に、ミタゾノは「か」「せ」「い」「ふ」の4つの言葉に厳選してウラワザを紹介していきます。この日のために教科書まで作成してきたミタゾノさん、さすがです。「しくじり先生」を彷彿させますね。