インタビュー

性風俗の仕事、人から必要とされていると実感できるから8年も続けられた/『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の人気キャストに会ってきた【02】

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 予約が入る頻繁が上がるにつれ、仕事が面白くなっていったと、ゆうさんはふり返る。

ゆう「『必要とされてるやん、私!』と実感できるようになって、やる気が増しましたね。おかげさまで、いまは毎日のように予約が入っています。どん底に貧乏で、財布のなかに小銭しかなくて親に『500円貸して』といってたころがウソみたい……親は『何いうてんの、アンタ!』ってめっちゃ怒って1万円貸してくれましたけど(笑)」

 しかしオーナーの御坊さんによると、キャストのほとんどがほかに仕事を持ちながら、レズ風俗の仕事を兼業しているという。ゆうさんも、そのひとりだ。

ゆう「私の場合は、本業に使うためにここで稼いでいる面があるので、多少の貯金はするにしても、ブランド物を買ったり贅沢をしたりってことはないんです。このお仕事のためにきれいにしておこうとは思いますが、美容院に行くくらいかな」

 たしかに装いにお金をかけている様子はないが、ゆうさんの魅力はなんといっても豊かな表情にある。豪快なビッグスマイルが、特にチャーミングだ。レズ風俗というと特殊な仕事に聞こえるかもしれないが、筆者の目の前にいるのはエキセントリックでもなんでもなく、ただ魅力的なひとりの女性だった。

「卒業しないでね」っていわれるけど

 ゆうさんは同店では最年長ということもあり、オーナーの御坊さんから頼られることもある。同店がオープンして10年、そのうち8年の歴史を共有している。たとえば、御坊さんに「あの子ってタチやったよね?」と訊かれれば、「タチもできますが、ちょっと弱いですね。M気質が強いから」とキャスト同士だからこそ知っている性的嗜好をアドバイスすることもある。

ゆう「さっきもお話しましたが、こんなに長くこのお仕事を続けるとは思っていなかった。最近は卒業時期についても考えるようになりましたね。一応、10年でひと区切りつけようと思っています」

 すかさず御坊さんが「いやいや、15年!」とツッコむのを笑って受け止める。

ゆう「お客さまからもよく『卒業しないでね』っていわれるんですよ。冗談で『50歳まで続けるで〜』とはいうんですが(笑)。なかには『卒業したら、つき合おうね』『結婚しようね』という方もいます。私も『ハワイで挙式しよなー』と冗談で返すんけど、愛されてるなって思いますね。ありがたいことです」

▼【3】につづく:初めてのレズプレイが終わって「扉が開いた…」とつぶやく女性たち

(三浦ゆえ)

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三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

twitter:@MiuraYue