前述のように、デビューから数年は垢抜けない田舎娘のような風貌(東京出身なのに!)だった彼女が、唐突に「かわいい!」と話題になったのは、ヒロインを演じた月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』(フジ/2012)からだろう。「かわいすぎる!」に昇格したのは同じく月9『失恋ショコラティエ』(フジ/2014)にて、モテモテの人妻という役を演じてからだが、やはりというか、彼女の変貌には“整形疑惑”がついてまわってきた。まぶたの脂肪を除去した、鼻筋を細く削った、アゴを尖らせた等々、様々なパーツの美容整形を疑う声がある。だが、いずれも噂の域を出ない。冒頭に記した番組での「自己メイク」発言が本当だとしたら、整形ではなくダイエットとメイク研究で「かわいすぎる!」状態まで持ってきた可能性も高くなる。石原さとみは相当デキる女なのかもしれない。
しかし彼女が罪なのは、あくまでも「元のパーツが整っている」、つまり素材がいいということだ。素材のそれぞれ異なるすべての女性が、外科的処置を施さずにメイクで努力を重ねても、石原さとみの顔にはなれないことは、筆者を含む世の女性全てが知っていることだ。もちろん彼女の努力は見習いたいし、そうした努力を知り石原にいっそうの尊敬と憧れを抱く一般女性も多いだろうが、ビジュアルに関してはもともとのポテンシャルが高すぎる。かわいいはつくれるが、限界値は個々人でまったく違うのだ。
なんだかんだ、石原さとみがかわいい、ということだけをつらつら並べてしまったが、とにかく今年もかわいさ健在だった彼女。クリスマスイブ生まれなので間もなく30歳の節目を迎えるが、かわいすぎる三十路女子として来年も奮闘してもらいたいものである。
(顔面ウォッチャー京子)
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