
「Chef~三ツ星の給食~」公式サイトより
天海祐希と愉快な仲間たちの奮闘が気持ち良いフジテレビの連続ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』、ついに最終回です。視聴率は最後にまた8.0%(自己最高)となりました。でも全話の平均視聴率でいうと、今クールの全局ドラマ(21時or22時の帯)の中で、おそらく最も低い作品となってしまっていると思います(まだ最終回を迎えていない番組もあるので確定ではありませんが)。話題性、なかったですもんね……。でもしつこく最後まで見ていきましょう。
学校給食室廃止の危機に立ち向かうべく、近隣住民へのアピールを目的に地産地消イベントを興す給食室調理員の面々。一方、星野光子(天海祐希)を罠にはめて三ツ星フレンチレストラン「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」から追い出したのに、今更「三ツ星獲得には君が必要だ」と頭を下げてきたオーナー篠田(小泉孝太郎)、ちょっとちょっと〜敏腕コンサルタントのはずなのに見通し甘すぎでしょ! 光子抜きで経営やっていけると踏んでたんじゃないの? 篠田曰く、「最高に美味しい料理」を追求する光子は、食材などの採算度外視で料理を創作するので困っていたそうです。でも光子のことを「最高のシェフ」と崇めてはいるので、よその店で料理をされたくはなかったと。幼稚すぎる〜。その上で「君の自由に作って構わない。君がいないといくらビジネスが成功してもワクワクしないんだよ。待ってるよ」と、店への復帰を求めて頭を下げます。もうちょっと篠田の苦境みたいなものが描かれてないと……。
地産地消イベントで使う地元の食材は、しいたけ、ピーマン、ネギ、セロリ。給食としては不人気の食材ばかりで「子供が嫌いな残食四天王」ですが、光子はこれを「うちの給食が素晴らしいことを証明するチャンス!」と勢いづきます。鴨のコンフィを提供する光子の個人屋台も大繁盛で、次から次へと新味を創作する光子は生き生き。同じく生き生きしているのは給食室リーダーで栄養士の荒木さん(遠藤憲一)。残食四天王を使って、子供達にも最高に美味しいと喜んでもらえるメニューを考案すべく夜な夜な研究と改良を続けるのです。ああ、抱きしめて背中を撫でたいよ! っていうか光子がレシピ開発にもっと協力すれば良くないですか? 一方でイベント集客のために彼らは野菜のコスプレをして戦うムービーも制作、普通に毎日の給食調理もやってるはずなんですが忙しそうだな。
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