カルチャー

少女凌辱エロ漫画がなぜ女子に支持されるのか。「知るかバカうどんファン」インタビュー

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──どんな女性がうどん先生のファン、信者になっているのだと思いますか?

みっつう うどん先生の描く「報われない話」は、先生の経験や感情が投影されているから、うどん先生自身を知ることができたように感じ、距離が近く思えて応援したくなります。「描きたいものしか描かない」と公言する先生が、万人には受け入れられない表現を使って大きく成長していく。それは、例えば虐待被害者やナイトワーカーなど、私を含め、世の中に受け入れてもらえないと感じている女性の救いになっていると思います。

──今後のうどん先生に、期待していることはありますか?

みっつう 自由でいてほしい。商業誌に進出し、制約も増えたと思いますが、描きたいことを描いて、もし描きたくなくなったら漫画を辞めてしまってもいいと思っています。先生が自由に生きてくれること自体が、私を勇気づけてくれます。

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知るかバカうどん先生の作品を初めて読んだとき、アダルト漫画という先入観があり「ここまでの悲惨さを男性はエロに求めているのか?」と怖くなった。うどん先生を批判する人もそんな恐怖感を持ったのかもしれない。

そのため、女性ファンお二人が「安心」「救われた」と感じていることに驚いた。男性に都合よく作られがちなアダルト作品の世界で「描きたいものを描く」と自分を貫くうどん先生の姿は、女性をエンパワメントしている。また、実体験をベースにすることで、理解されない生きづらさを抱える女性の支えになる。それを知って改めて作品を読むと、暴力やレイプを推奨しているのではなく、むしろその惨さを描き続けていることに気づかされる。トークイベントで作品を褒められて「そんなのどうでもいい!」と照れたうどん先生。その表情の可愛さや、任された仕事を全うしたいという真面目な姿が印象的で、今も頭に残っている。

(聞き手・文 むらたえりか

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