ガッキーこと新垣結衣が主演を務めたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、以下『逃げ恥』)が12月20日に最終回を迎えた。ラストとなる11話の視聴率は20.8%、全話平均視聴率では14.5%を記録。同時間帯ドラマの歴代最高記録を叩きだし、今期クール、いや2016年のドラマのなかで最も注目を集めた作品と言っても過言ではないだろう。
同ドラマは、主人公の“小賢しい女”森山みくり(新垣結衣)と“プロの独身”を貫いてきた津崎平匡(星野源)が結婚という名の雇用関係を結ぶというストーリー。『情熱大陸』や『新世紀エヴァンゲリオン』など他番組のパロディ演出や、2人の関係がなかなか進展しない様子にムズキュンするなどのポイントでファンを増やし、世間に『逃げ恥』ブームを巻き起こした。クチコミでの拡散力は侮れないもので、放送開始当初、「何と言ってもガッキーが可愛い!」との声を多く集めたことも勝因だろう。最終的に20%の大台を超え社会現象化した『逃げ恥』により、ガッキーへの評価は一気に高まった。
今回ガッキーが演じたみくりは、辛いことがあった時や考え事をする時にテレビ番組出演を空想する妄想女子役。カメラに向かってひとりインタビューに応える(という妄想)シーンが多く、画面いっぱい顔面アップになるコマも非常に多かったが、カメラが寄れば寄るほど、アラが目立つどころか逆に透明感が際立つという稀有な素材感を発揮した。また、チアリーディングやバスガイド、セーラー服などのコスプレ姿がふんだんに取り込まれ、どんな格好でも着こなしてしまった。毎週火曜の『逃げ恥』放送後にはガッキーの可愛さを称賛するコメントがSNSを中心に入り乱れるという現象が毎回起こり、出演している明治「メルティーキッス」のCMは11月度の好感度ランキングで自己最高の好感度スコアを更新し総合6位に食い込むなど、今作が彼女の女優としての好感度およびランクを上昇させたことは間違いない。
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