そのうえピストンバイブというからには、「突き」の動作があるわけです。バイブが伸び縮みするわけではなく、内蔵された磁石を上下に反発させることで「突く」動きを再現しているのですが、全体的に重量があるため、ひと突きひと突きが重いのです。子宮口を力強くノックされる感じ。
ここまで読まれたバイブ未経験の女性は「私には無理!」と思われると思います。そうなんです、この手のバイブはラブグッズビギナーの女性にはオススメできません。まあ、時間をかければ挿入もできますし、ピストンをキモチイイと感じることもあるとは思いますが、その可能性が高いと思えないのです。いきなり超ハード級のバイブを試して「こんなのツラすぎ!」と思い、バイブ自体への苦手意識を強められては、私としては悲しすぎます。
一方、こうしたバイブが売れているということは、「ハードなバイブを求める女性も、増えてきた」と解釈してもいいように思うのです。これまではラブグッズユーザーを増やしたくて、その入口を広げるべくビギナー向けグッズを推してきました。でも、すでに中級者に移行している女性たちが、思っている以上に多いのかもしれない……。
区分の基準は、選バイブ眼
私はこれまで、「ビギナー向け」「中級者向け」といった言葉をボヤ~ンと使っていました。なんの定義もなく、ただ感覚で。でも、こうした背景を鑑みるに、一度その区分をはっきりしたうえで発信する段階に来ているのかもしれないと思った次第です。
以上を踏まえて整理すると……
【初心者】
バイブを使ったことがない、もしくは自分で選んだことがない。自分で選んだ場合も、何を基準に選んでいいかがわからず、使ってみたけどイマイチだった……という経験がある人も含む。
【中級者】
バイブを使って気持ちよくなれることを知っていて、もっと気持ちよくなりたいので自分で選んで購入する意志がある。。安全に使うための条件(素材など)や使い勝手の条件(防水性や、充電式/電池式など)といった、自分の求めるポイントを抑えたうえで選択できる。
【上級者】
自分の好きなフォルムや質感、苦手なフォルムや質感などがはっきりしているため、購入時にハズシが少ない。ブランド、メーカーなどの特色を知り、そのうえで自分に合ったものを選択できる。
……こんな感じでしょうか。上級者女子がどれほどいるかはわかりませんが(笑)。己のバイブ道を極めていただければと思います! そして2017年、「中級者向け」のバイブも意識的に発掘し、発信していくつもりです。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
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