「私はルールが分かってしまったから、そのルールに乗っ取って遊んでいるだけなんです」と続けるHappy氏。このイベントの直前まで、既に販売したチケット数と座席の数が合わないというトラブルもあったけれど、そうやって解決できたといいます。
ど、どうしよう。言っている意味が全く分からない……。壮大な戸惑いに、叩き込まれます。
Happy氏の単独トークの後は、〈女神塾〉なるセミナーを運営する、霊能力者・天宮玲桜(あまみや れいか)氏の登場です。天宮氏とのトークでは、こんなHappyエピソードも披露されていました。
「やりたくないことはやらない論」で仕事放棄
前出のトーク時に使用したパワーポイントは、もとはデザイナーAさんに発注したものだったのですが、一向に進捗の連絡がなく、自分からも連絡を取ろうという気が起きなかったのだとか。そしてついにイベント開催の5日前となった1月3日、別のデザイナーBさんへ発注。ちなみにAさんは放置とのことで、つまりはダブルブッキング~!? その後、Aさんからは1月5日に「できない」と連絡があり、さすがにここまで直前に断るという点についてBさんに罪悪感はないのだろうかと思い、そのまんまを訊ねてみたHappy氏。するとAさんは「やりたくない、書けないという自分の感覚に従ったので、罪悪感はない」と回答されたそうです。すごい、同じ穴のむじなだな!
もちろん日頃からそれを推奨するHappy氏ですから納得がいったようで、「私もこの仕事はAさんじゃないな、ってわかってたから」と語ります。じゃあ、そもそも頼まなければいいのでは……というのは俗世の考えでしょうか。その後判明したのは、Aさんは年始に「恋ダンス」を踊っていたということ。それを知ったHappy氏、「ダンスの練習が彼女の〈やりたいこと〉であり、パワポ作成仕事は〈やりたいこと〉じゃなかった。みんなそんなふうに、やりたいことに身を委ねればいい」。そしてAさんとはこれまで以上に親しくなったという結末です。めでたしめでたし。「やっぱり〈実践者〉同士はやりやすいよね!」とご満悦のご様子ですが、どんなに高額なギャラでもこの人とは絶対に仕事で関わりあいたくないわ~と唖然です。
当連載で何度もご紹介している子宮系女子の子宮委員長はるや、その夫である岡田哲也氏も同様ですが、スピ用語でそれらしくトークをしても、具体的な実体験の話が出てくると、そのあまりの浅さ&しょうもなさにはズッコケまくります。これらの話を聞いて「すごい!」と思う女子がAホールを満席にしているのかと思うと、体の芯まで冷え冷えとなってきます(靴下重ね履きしなくちゃ)。
優しくされなかったから、攻撃的になる論
そもそもこの〈シンデレラプロジェクト〉は、一般の女性をステージに上げて輝いてもらいたいいというHappy氏の想いが形になったものですが、そう思うに至ったきっかけも、これまたすごかった。
引き寄せ実践ブログを始める前のHappy氏は、派遣で働いていた、ごく普通のアラサー女子(このプロフィールも「ただの派遣だった私が!」と売りにされています)。その当時、派遣先の年上女性に毎日イビられまくり、嫌で仕方がなかったといいます。しかしある日、ふと思ったのが〈その先輩が怒るのは、優しくされてこなかったからだ〉ということ。その先輩が自分につらくあたるのは、女を封印して男と張り合い、攻撃的になってしまったからではないか?
そう思ったら「一般の女性も自分の輝きを思い出してもらいたい! ステージで輝く機会を作ってあげたい!」という想いが炸裂し、友人とふたりで渋谷のスクランブル交差点で出演者を探すべく女性に声をかけまくり、20人ほどのLINEアドレスをゲットしたと、武勇伝風に語られました。そのときは結局頓挫したけれど、それが巡り巡って、今回のイベントにつながったというわけです。
そもそも〈女性の輝き〉って、ステージ上でウエディングドレスを着たりスポットライトを浴びることなのか? という疑問もありますが、それ以前に何より……その派遣先の先輩が気の毒すぎる! これまでエピソードからも、Happy氏が派遣時代もいかに適当な仕事をしていたのかが想像でき、我慢の限界を超えて怒りまくっていたのではという疑惑が生まれます。