10月末に第一子となる長女を出産した西山茉希(27)と早乙女太一(22)夫妻に対して、外野が騒がしい。
西山は今年4月に妊娠3カ月を公表、6月30日に早乙女と入籍した。出産予定日は11月上旬であったが、切迫早産の恐れがあることから9月下旬に入院。その後、体調が安定し退院してからは、仕事仲間に臨月を祝う会を開いてもらったり、出産5日前にはプライベートでマタニティーフォトを撮影するなど、穏やかな時間を過ごしていたようだ。
しかしこの夫婦、結婚前にはドタバタがあった。同棲中、飲み会の帰りに喧嘩になり、早乙女が西山をガードレールに叩き付けるなど暴力を振るっているシーンを週刊誌に激写されたのだ。この一件ですっかりDV男のレッテルを貼られた早乙女と、「そんなDV男と離れられない馬鹿女」扱いされてしまった西山。一時は同棲および交際を解消したものの、妊娠発覚を機に復縁し、現在に至っている。
こうした経緯が広く知られていることや、西山が「かつての恋人たちには頻繁に浮気されてきた。強制的にやめさせようと思っても、男の人の浮気って不治の病みたいなもの」と公言しつつも「浮気は一回でもNG」と言い切っていること、それでいて「旦那さんに選ぶ人はほんとに自分が信頼できるし浮気をしないって言えるから……怖いけど。男なんてわかんないですよ。でも信じてる」と揺れる気持ちを告白していることなどから、マスコミも「この夫婦は長くないのでは」と勝手な予測を立てている。
早乙女はまだ若く、確かにまだ他の女性にふらふらする可能性がゼロとは言い切れないだろう。しかしそれは年齢によるものではなくあくまでも個人の性質や状況によって変わる。また、西山同様に早乙女にも潔癖なところがあるといい、「浮気をしているような人の話を聞いて帰ってくると、それに対して“気持ち悪い”という感想を持っているような人」であるため、西山は「信じている」という。
また、ネット上でも「一度は別れたのに子供ができちゃったから復縁して結婚した2人」「子供にも暴力ふるわないか心配」などと懸念する声があふれている。さらに、今年6月には、ゲームイベントに出席した西山が「胎教」という言葉を知らなかったことや、西山の両親が比較的過保護で仕事現場にやってくることもあることなどを批判し「そんな調子で母親になれるのか。自分がまだ子供ではないか」と批判する記事もあった。
過度に親離れできていないとしたら問題だが、とはいえ、誰でももともとは両親にとっての「子供」であり、結婚や妊娠が「完全な大人」にしてくれるわけではない。出産前には西山自身、不安な気持ちを隠さずに親友である山田優に相談したり、ブログやTwitterでの発信は周囲の支えに対する感謝の言葉が多い。一人で抱え込まないタイプであろうことは救いである。
夫の早乙女が、DV騒動や結婚により大衆演劇役者としての人気を落としていること、そのため西山が産後休暇・育児休暇もそこそこにママタレントとして活動しなければいけなくなることなども書き立てられている。しかし経済的な問題にしろ、よほどの浪費家か生活保護を申請するほどの貧困家庭でなければ、そもそも仕事を通して一般庶民よりはるかに高額の給与を得ることのできる芸能人を他人が心配する必要はないだろう。
芸能人だからといって完璧な母親、立派な母親である必要はない。周囲にどう揶揄されようとも、夫妻には本人と家族が幸せに思える家庭を築いてほしいものである。
(ヒポポ照子)