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「同棲したら結婚」VS「結婚と同棲は別」…なぜ男女間にギャップが起こるのか?

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Photo by Christopher from Flickr

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 先月の後半、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)を見ていた時に“フードポルノ”というワードを初めて聞き、衝撃を受けてしまったので当サイトで番組レビューを書かせていただいたのですが(コチラ)、またまた今回「ホンマでっか!?」なトピックスを目にして、しかも女子の皆さんにかなり興味深い内容だったのでご紹介してみようと思います。

 11月6日に放送された同番組では「クリスマスまでに彼氏が出来る!?  SP」と題して、知っておきたい最新恋愛事情についての特集をしていた。番組冒頭のナレーションでは、

「素敵な恋人が欲しい……、そう思うことはありませんか?」

 という優しい声色の問いかけから始まった。

 まず、すでに彼氏がいる状態で、同棲についての驚くべきデータが取り上げられていた。アメリカの雑誌「ザ・アトランティック」によると、「約52%の男性は『そのうち別れる』と思いながら同棲している」のだという。ちょっと~、なんだか嫌な感じじゃないですか~! 同棲って恋人同士が楽しく生活しているものなんじゃないんですか? 私には同棲の経験がないので実際のところは分からないのだが、“同棲”という響きにはなんだか漠然と憧れるものがある。

 そんな切な過ぎるデータに、女性レギュラー陣を始めとするスタジオ中の女性たちが口を揃えて「え~っ!」「ひどいっ!」と嘆いていた。中でも、レギュラーパネリストの島崎和歌子の「ひどい~っ!!」の声が一番響き渡っていて、怨念がこもっているようであった。

 番組MCの明石家さんまは、「同棲は同棲、結婚は結婚やんか~、それヒドイの?」と、唸る和歌子をなだめに入ったが、「同棲するんだったら、もうねぇ、結婚したいんで……」と、結婚への切実な想いを吐露する独身まっしぐらの和歌子なのだった。

 さんまちゃんはゲストパネリストの大久保佳代子に「わかるやろ? 別れてもいいけど同棲したい気持ちって」と話を振ると、彼女は「昔は同棲をしたら絶対その先が結婚だって思っていたけど、今は逆に同棲しているうちに(自分が)ブスなのがバレたりしたら嫌だなとか(思っちゃう)」と、切ないけれどちょっとネタのような理由を語っていた。

 すかさず、レギュラーパネリストのブラックマヨネーズ・吉田敬が「(付き合う)最初から(大久保さんがブスなのは)分かってるわ‼」と激しくツッコんでいて、その様子をさんまちゃんが満面の笑みで見ていた。大久保さんの自虐ネタも良かったけど、後輩・吉田の絶妙なタイミングのツッコミも同じ事務所の先輩として嬉しいのでしょうね~♪

 さらに、マーケティング評論家の牛窪恵先生の話によると、「同棲している男性の約4割が彼女だけじゃなく、他の女性とも付き合いたい、二股もアリ」と考えているそうだ。なんと! 同棲って何なんだろうか? 彼女と同棲しながら二股もしたいなんて、男性はどんだけ欲張りなんだろうか!? これは、「入籍せずに事実婚が多い」という欧米の調査によって出されたデータらしいが、女性からしてみると何とも残念な結果である。

 ただ日本も今、同棲が増えているそうで、約7割のカップルが同棲から結婚に至っているのだとか。どうやら、男女間で同棲についての考え方にギャップが生じているらしく、

男性→結婚と同棲は別

女性→同棲したら結婚

 という違いがあるようだ。全く逆の考え方である。

 続けて牛窪先生曰く、「婚約してから同棲したカップルは、結婚後も離婚率が高くない」とのこと。逆に、「婚約しないで同棲し、結婚したカップルの離婚に至る割合は25%以上」なのだとか。婚約していないと4人に1人が離婚してるじゃないっすか~……。婚約の威力ってすごいなぁ。

 さんまちゃんは、その一連のデータに納得できないのか、「結婚を目的に同棲っちゅうルールも、これまたおかしいよなぁ? ダメなの?」と、アシスタントの加藤綾子アナ(カトパン)に同意を求めようとしたが、カトパンは「(同棲したら結婚)しなきゃいけないっていうわけでもないですけど、それなりの覚悟を持っての同棲だよねって思っちゃいます」と、彼女なりの正直な意見を述べていた。スタジオの女性出演者たちも納得の様子で、この番組でいつもカトパンをやや敵対視気味の和歌子も「そうだよね~」と深く同意していた。

 しかし、そんな女性の心境が全く理解できないのか、男性代表さんまちゃんVS女性代表和歌子姉さんの「同棲と結婚について」バトルトークがしばらく続いたのだった。和歌子の隣に座っていた仲良しのマツコ・デラックスもあまりの白熱ぶりを見兼ねて、「ちょっとアンタ! もう、もう(やめときな)」と、止めに入る始末であった。マツコの“待った”が入り、やっと“取り乱し和歌子”は正気に戻ったのだった。

 そこで、今度は男性側の立場から軍事評論家のテレンス・リーが意見を述べていた。「女性は男を追い込むの! 必ず! 『アンタ覚悟あるの』って言って同棲に持ち込む」「(ところが)女性から『一緒に住みましょう』と言っておきながら、同棲を解消するのは統計的に女性からの方が高い」のだとか。

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!