酢漬けにした煮干しをおやつに、ひたすら読書
近藤は本をよく読むようで、ブログ記事の多くは読書感想だが、その『本をよく読む』ことについても触れられている。
「佐藤一斎も、ケン・ブランチャードも、多読はほとんど意味がないと言っている。
しかし、読まねばという脅迫観念はなかなかなくならない。
そして、1度読むと、すぐ次の本を手に取っている。これは二流の人間がやることだろう」
読書スタイルにおいて二流や一流など考えたこともない筆者であるが、この強い書きぶりに「ごもっとも!」と叫び出しそうになった。
たまには食べ物の話題もアップされている。のだが、それがまた「煮干し」。渋~~い。しかも記事には「普段、煮干しを酢漬けにしたものを間食に食べていますが」ってすっごい渋~~~い。
日常生活も近藤にかかれば何やら重みのある記事になる。単なるお祭りの記事も……
「街はおまつりお骨となつて帰られたか
山頭火の句
昭和の初め、日本が各国と戦争していた時代の『日常』を鮮烈に切り取った句ですが、
今の世もまだ、世界中では同じような日常が途切れることなく繰り返されています。」
いちいち「へぇ〜」なんて思ってしまう自分がいる。このブログ記事、普通のアメブロ芸能人だったら、↓こうだ。
「今日は(ハート)(太陽)
家族と(キラキラ)
近所のお祭りを見ました(音符連打)(ビックリマーク5個)」
改行はもっと多いかもしれない。
近藤のブログは文章が上手なのも楽しい。どういう風の吹き回しか全くわからないのだがたまに長文記事も投稿し(「このやるせない気持ち…」「おばちゃんスイッチ!」、それもいちいち読ませる。ブログウォッチャーとして初めて、有名人ブログを面白いと思ってしまった。
記事ごとに文体が「です・ます」調だったり「だ・である」調だったりと、変わるところが若干気にかかるのだが、松居一代のブログに見られた突然の「わたし」から「あたし」表記への変化のように、見るものを不安にさせることもない。改行&絵文字&更新多めの王道スタイルから一線を画した近藤のブログは有名人ブログにおけるオアシス的な存在といってもよいだろう。正直、こういったスタイルのブログがもっと増えてほしい。現状では近藤と、北川景子(アメブロではない)くらいじゃないだろうか。そして近藤には今回の不倫騒動についてもいつか文学的に総括してほしいものである。
(ブログウォッチャー京子)
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