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女は男を満足させなければいけない!? 変わりゆく韓国男女のセックス観

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 韓国社会の中で育ち、知らず知らず「女性は男性を満足させるもの」という先入観を持っている韓国人男性にとっては、顧みるべき意見ではないだろうか。韓流イケメンバブルが過ぎ去った後、世界中のどの女性からも相手にされなくなったら、困ってしまうのは当の本人たちである。

 現在、姦通罪は死刑と並ぶほどの違憲論争が巻き起こっているのは注目に値する。猛烈な勢いで、経済的な先進国へと近づきつつある韓国だが、性に対する価値観にも大きな変化を迫られるのかもしれない。

日本のセックスと比べると…?

「韓国では、自分の性的な欲求については、よほど信頼がおける人間にしか話さない。もし、噂でもたってしまったら、生きづらくなるから絶対に口外しない」

 これは、海外で知り合った韓国人女性の言葉だ。その女性の知人にいたっては、海外の旅行先で自分の性的な欲求を認めてくれる海外男性とのひとときの恋を楽しむのだとも語る。

「韓国にいたときは分からなかったけれど、女だって自分の欲を話すのは自由だと思うようになった。今は逆に韓国社会でありのまま生きていけるか不安だわ(笑)」(前述の知人女性)

 ちなみに、韓国と同じく性生活における満足度が低い国がある。何を隠そう、この日本である。理由は定かではないが、女性に対する視点については韓国社会と似た部分があるのかもしれない。個人的には、貞操観念も似ているなと思う。ただ、そのことを知らない知人の韓国人男性は、酒の席でふとこう漏らしていた。

「韓国人女性は大変っていうけれど、男性だって大変。浮気なんてしようものなら絶対に離婚だよ。日本の女性は性については解放的な印象がある。きっと浮気だって大きな問題じゃないし、許してくれるんだろう」

 隣の芝は青い。それは、性についても言えそうである。

※文中の写真/日本でもお馬鹿でHなどたばたラブコメって減ったよね…『セックス イズ ゼロ』

■河 鐘基/エンターテイメントから政治まで、韓国の社会問題を広範囲に取材。雑誌やウェブ媒体を中心にライター活動を展開中。K-POPも好きだがAKB48の方が好きという、韓流ライターにあるまじき趣味を持つ。さらに正直に言えば、ローラの方が好き。

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河鐘基

エンターテイメントから政治まで、韓国の社会問題を広範囲に取材。雑誌やウェブ媒体を中心にライター活動を展開中。K-POPも好きだがAKB48の方が好きという、韓流ライターにあるまじき趣味を持つ。さらに正直に言えば、ローラのほうが好き。