
Photo by Juan Pablo Colasso from Flickr
「セックスが怖い、気持ちよくない」と思いこんでいませんか?
セックスの感じ方は人それぞれ。最初から痛みが全くなかった人もいれば、最初は激痛だったけれど何度もしているうちに良くなる人、何度してみても誰としてみても気持ちよくないという人もいます。ただ、セックスは1人ではできません。少なくとも2人でするのが大前提の行為です。そのため、自分自身がどうすれば気持ちいいのか知ろうとしないと、どんなに相手が頑張っても、誰としても、気持ちよくなれないのではないでしょうか。
<最初の痛みが脳裏に焼き付いている可能性もある。高所恐怖症の人が、バンジージャンプにチャレンジさせられているような状況。人は怖い時、無意識に体に変な力が入っていることがよくある>
私の友人に「セックスしても気持ちよくない」という女子がいます。彼女はセックスをしたあとに(初体験ではない)1度だけ膣内で痛みが生じたことがあり、それがトラウマとなってセックスは痛いものと認識し、セックスの度に妙な力が入ってしまうから疲れてしまう。結果、セックスが苦手になってしまい、相手男性が変わっても解決されないようです。
痛かった、という経験がインプットされてしまうと、なかなか楽しめないのも自然なことです。だからといって、あからさまに彼氏を拒否したり、「セックスなんてもうしたくない」と股を閉ざしてしまっては何も変わりません。自分はそれを怖いと感じていること、ここからはちょっと不安な気持ちになっちゃうなど、ちゃんと彼に伝えて、気持ちいいセックスに導く努力をしてみましょう。それを話しても男の欲望のまま「いいじゃん、いいじゃん」と突っ走るような相手なら、彼との付き合いを考え直したほうがいいですしね。
恐怖心なんかまったくないし、楽しくて気持ちいいセックスがしたいと思っているのに「気持ちよくない」場合は、彼との「相性が悪い」ということも考えられます。くれぐれも「彼のセックスが下手だからイケない」と決め付けないように! お互いのサイズのフィット感やちょっとしたテンポの違いなどのズレが生じている可能性もありますから。
「気持ちよくない」とはちょっと違う「感じない」の場合も、フィット感やテンポの違いで「セックスの相性」が合わないのかもしれません。あるいは、「いや! その動きじゃなくて!」「触っている場所、全然違うんですけど!」という“感覚のズレ”が原因のことも無きにしも非ず……。そういうとき、相手男性のことを「下手くそだな~」と思ってしまったりもするでしょうが、「もっとこうしてほしい」と要望を伝えていってみてはいかがでしょう。
的確に伝えるためには、自分自身が自分の感じる場所や力加減などをちゃんとわかっておく必要があると思います。オナニーでカラダの研究をして、「もう少しゆっくり触ってほしい」や、「もうちょっとこっち側が気持ちよかった」など、何気なく彼を誘導してみましょう。貪欲だと思われそうでちょい恥ずかしいという気持ちもあるかもしれませんが、結果彼女が感じている様子を見れば男性は興奮しますし喜びますからOKです。
セックスで感じない! オーガズムを得られないメンタル方面の理由
ところで、セックス時にイクことを「オーガズム」と表現していることが多いので、オーガズムはセックスでしか得られない現象のことだと勘違いしている方も、いるのではないでしょうか。まぁ、私もそのひとりでしたが。どうやら「セックスやひとりエッチなどの直接的な性行為を行わなくても、脳内の内側前脳快感回路は活性化する」らしいのです。
<「女性は思考によってオーガズムを迎えることができるのか」という調査を行いました。すると、実際に思考によってオーガズムを迎えた脳の動きを確認し、膣部においても血流の著しい上昇を観測しています>
セックスやオナニーだけでなくギャンブル・買い物・高カロリーな食事、学習で得る快感というのは、セックスで得るオーガズムと同じ現象が脳内で起きているんだとか。
女性の場合、性的刺激だけでなく思考ひとつでオーガズムを経験することが出来るなんて、ちょっとおトク。残念ながら私の場合、学習をしていてオーガズムを感じたことは1度もありませんが、オーガズムを得たいために何か勉学に励んでみようかと思います!
とはいえ、セックスにおいてのオーガズムに限定しても、「オーガズムを得るための身体の仕組みがわからない」「クリトリスではイケるのに、膣ではイケない」などの身体的理由や、「セックスに罪悪感がありオープンに楽しめない」、「自分の身体にコンプレックスがある」といったメンタル的理由でオーガズム知らずの方がいらっしゃるようです。
セックスが怖い女子へ…話し合いとお互いの思いやりを忘れずに
「まだ経験したことがないから怖い」、「何回かセックスを経験しても、気持ちよさがわからない」、「手マンされて痛みが生じたため、セックスでその痛みを思い出してしたくなくなる」「自分のカラダを見せるなんて自信がなさすぎる」……様々な理由から、セックスを怖いものだと感じる女性は確実に存在します。セックスを経験した上で嫌な思いをしたケースだけでなく、思春期にネガティブなイメージを植え付けられてしまったことが原因でセックスを楽しめないということも。
セックスを「気持ち悪い」と言い切る処女はセックスレス予備軍でしょうか?
<この記事では、クリスチャンの学校に通い、様々な授業を通して、「セックスは悪! 婚前交渉は罪! 性病にかかったら人生が終わる!」と脅しのような教育を受けた結果、「セックスって怖いね」中には「セックスしたくない。子供欲しくなったら体外受精でいい」という考えになってしまった女性が紹介されています>
セックスそれ自体は、汚らわしいものでも暴力的なものでもありません(同時に、別に神聖なものでもないです)。望まない妊娠や性感染症のリスクを伴うことは両性とも承知しておく必要はありますが、誰でもセックスで癒されたり、活力を得ることはできるのです。どんなセックスをするか、そして相手(「誰と」するか)です。
断言できますが、「イケメンでテクニシャンの男性となら、楽しくて気持ちいいセックスができる」なんてことは絶対にありません。あらゆるセックスハウツー本に必ず書かれていることですが、大切なのは“思いやり”。好感を抱いているだけでなく「この人となら」と信用できる相手と、ぶっつけ本番ではなく、思いやりを持って話し合いながら少しずつ前進できれば、セックスへの恐怖心も取り除くことができるのではないでしょうか。
遅漏男性とのセックス、アソコが乾いて痛い!

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「性交痛」って知ってますか? その名の通りセックスのときに感じる痛みで、ペニスの膣への挿入時や激しい刺激があったときに起こります。病気が潜んでいる可能性もあるので、膣の奥を突かれて痛いときはまず婦人科・産婦人科に行って検査をしたほうがいいです。他方、挿入してすぐ(膣の入り口付近が)痛むのは、充分に濡れていないことが原因だというのがほとんどのよう。「感じているのに、濡れない」ということもあるようで……。
早漏男性と縁深いビッチの憧れ「遅漏男性との長時間セックス」! しかし経験者はデメリットを説く…
私も早漏の男性は経験があるけど、遅漏男性との経験はなかったので、「遅漏なら長くセックスが楽しめて良さそうじゃーん」なんて思っていましたが、「1時間も挿入され続けたら、気持ちいいと言うよりアソコが乾いて痛いだけ」「最初は気持ちいいけど、20分くらいから飽きてきて何も感じなくなる」さらには「いつまでも終わらなくてイライラする」という声が挙がっています。結構根深い問題のようですね。悩んでいる方、すみませんでした。遅漏男性、気持ちいいセックスをしてるつもりがイライラされてるなんて、つゆしらず……。でも、目を背けずにこの女性たちの反応を受け止め解決策を見つけてほしいと願います。
女性が「途中でやめてもらうように頼んだら、申し訳ない」とか「機嫌を損ねるかも」と我慢することは、結果的に彼との関係性を悪化させると思います。「今日セックスか!?」という雰囲気だけでも「またあの苦痛が……」とストレス⇒ 性的興奮が起こりにくい状態になる⇒ 愛液が分泌されなくなる⇒ 痛む という悪循環を生み、自分自身が苦しいだけですし、相手も「俺のこと嫌いになったのかな」と疑い始めたりしちゃって良いことひとつもありません。遅漏だし痛いけどその彼とお別れしたいわけじゃないのなら、とにかく話を切り出すのみ! 挿入しっぱなしじゃなくて、途中で一時休憩して、たっぷりお互いへの愛撫タイムを挟むなど工夫次第で遅漏セックスもより楽しいものにできるかもしれませんよ。
(大根 蘭)