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オスの性器を食らいながらピンク映画を鑑賞する、女の宴レポ【性器料理レストランガイド付き!】

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マニアあいだでは有名店「パンとサーカス」にて開催!

 久しぶりに〈性器料理〉を食べました。ピンク映画を鑑賞しながら牛豚の〈サオ〉や〈タマ〉を食べるという、猟奇なんだかエロスなんだかよくわからない謎の女子限定イベントへ参加したのです。

 開催された会場は、東京・新宿三丁目の「新宿肉区 パンとサーカス」。通常メニューは牛・豚・鹿などの一般的な獣肉だけでなく、ワニやダチョウなどの〈マイナーミート〉もあり、さらに〈トドのルイベ〉〈フライドカラス〉〈マグロの目玉瓶詰〉などの不思議メニューも充実している、斬新なバルです。

 メニューに負けず内装も面白く、ネオン×サイバーでいてどこかレトロな感じも漂う近未来ビジュアルは、映画好きなら『ブレードランナー』の冒頭シーンを思い出すかも。それもそのはず、同店のコンセプトは〈近未来の廃工場で営む肉屋〉ですから。『ブレードランナー』ではうどんとともに〈深海魚丼〉を食していましたが(※ファイナルカット版で登場)、あのすごい見た目の謎料理がカウンターに並んでいたとしても全く違和感がないであろう、不思議空間です。

 事前に告示されていたこの日のメインディッシュは、

・摩羅(豚・牛)の麻辣火鍋 ←ダジャレ!
・金玉(豚)の丸揚げ

 どちらも2月から始まった新メニューとのこと、通常営業時も注文OK。この2品をメインにした各種さまざまな料理を、最新のピンク映画「恋するプリンセス ぷりんぷりんなお尻」の上映とともに楽しもうという、女子限定の「ピンクシネマランチ」です。

エロスと珍味のマリアージュ

 同イベントで性器料理を〈夜のパワーフード〉と謳っているのは、中医学の〈同物同治〉からでしょう(肝臓が悪ければレバーを食べるなど、体の不調を治すには同じ部位を食べればよいという考え方)。ネットニュースによれば北京にも性器料理専門店があるとのことで、〈絶倫料理〉と表現されていました。つい、小金を持った中年たちが、ウハウハと料理をむさぼっているパワフルな光景を妄想……。でもそれ以上に、すごい光景が展開されるかも!?

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イベント当日、会場は満員御礼状態!

 集まった女子たちの、まあきらびやかなこと。セクシー&キュートな店員さんを筆頭に、モード系のクールビューティ、エレガンスなマダム風、カジュアルなサークルノリetc. 幅広いタイプ(でも共通点はお美しい)の女子が前菜の虫料理をつつきながら(詳細は文末の追記にて!)談笑している、白昼夢のようなパーティ会場です。メインディッシュの性器料理は、上映作品の監督である吉行由美さんと、主演女優の羽月希(はづきのぞみ)さんのトークセッション後という流れでした。

「AVよりも歴史が古く、〈前張り装着〉であくまですべてお芝居である」(吉行監督)「ストーリーやユーモアがちゃんとあるところが魅力」(羽月さん)など、ピンク映画解説が展開され、エロスな作品を真昼間から観るということへのハードルがグッと低くなったところで……ドーンと〈獣の性器〉が丸ごと登場するというコントラストの激しい演出。

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これからカットされる、牛(写真左)と豚(写真右)のペニス。

 イベントの司会進行とともに性器料理を解説してくれるのは、店の広報も担うイベントの仕掛け人・宮下慧さん。

〈摩羅(豚・牛)の麻辣火鍋〉は、牛&豚の〈マラ〉を八角やユリ根などを加えた白湯スープで煮て、花椒と唐辛子の麻辣タレとパクチーを散らしたもの。牛のイチモツを持ち上げながら、「トッポギみたいな弾力ですよ」と宮下さん。〈金玉(豚)の丸揚げ〉はアメリカ西部の伝統料理「ロッキー・マウンテン・オイスター」を参考に、豚の睾丸を香草入りのパン粉衣で丸揚げにしたそう。

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