3月9日に放送された香里奈(33)主演のドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)第9話に、主題歌を担当している歌手の大塚愛(34)がゲスト出演。しかし視聴率は5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、最終回目前にして最低視聴率を更新してしまった。
視聴率は初回より、8.1%、6.4%、6.6%、7.2%、6.1%、6.2%、6.5%、6.2%と推移してきた。原案となったのは、アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説し、180万部を超える大ベストセラーとなった書籍『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)。同書を刑事モノに仕立てあげた同ドラマだったが、残念ながら成功したとは言い難い作品になってしまうだろう。
第9話ではNEWSの加藤シゲアキ(29)演じる青山が何者かに刺され重傷を負っているシーンから始まり、蘭子(香里奈)が犯人捜索に奔走。犯人らしき人物を発見したかに思えたが、隙をつかれて逆に捕まってしまうというものだった。ちなみに大塚愛は婦人警官として登場したが、言われなければわからないほどのちょい役。
同ドラマは「アドラー心理学」を題材にしているというだけあって、香里奈の役どころは公式サイトに「他人からの評価や評判を気にせず、自己中心的だと言われても全くひるまない、アドラー心理学を地で行く、いわば“アドラー女子”」と記載されている。ところが、アドラー心理学会はドラマの内容に猛抗議。「私はただ、感じたことを口にしているだけ」と言っている蘭子は、アドラー心理学における「相互理解のための努力」や「一致に到達する努力」や「意見や信念を分かちあうための努力」の側面を放棄していると訴え、脚本の大幅見直しあるいは放送中止を求めた。
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